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野球 コラム 2022年9月27日

【横浜好き】最下位からの優勝はならずも、2位でクライマックスシリーズ進出が確定。『週刊ベイスターズいいとこどり』9月19日~25日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

『横浜反撃』のシーズン、最下位からの優勝はなりませんでしたが、2019年以来となるクライマックスシリーズ進出が確定しました。今年最初で最後、1週間で7試合が行われた先週の戦い。『いいとこ』を探していきましょう。

◆9月19日(月)●3-5 巨人(東京ドーム)

桑原将志がプレイボール直後の初球をフェンス直撃の二塁打、佐野恵太のタイムリーで先制点を奪ったが、その後は7回までわずか3安打と打線が沈黙。投手が代わった8回に代打・関根大気の今季1号となるソロ、9回にも佐野が本塁打を放ったが、反撃もそこまでだった。先発した今永昇太が自己ワーストの4被本塁打で6回4失点。ロメロと森原康平が1イニングずつを無失点に抑えたが、痛い敗戦となった。

◆9月20日(火)○5-4 阪神(甲子園球場)

佐野が前日から2打席連続となる先制本塁打の後、9回の同点タイムリーなど4安打2打点と大活躍。牧秀悟、桑原もタイムリーを放ち、楠本泰史の勝ち越し打で劇的な逆転勝利を収めた。森敬斗がマルチ安打を記録した。投手陣は先発の上茶谷大河が5回1失点、入江大生と伊勢大夢の明大コンビがホールド。エスコバーが逆転を許した後、登板したロメロが勝ち投手になり、最後は山崎康晃が抑えて35セーブ目を記録した。

◆9月21日(水)●1-2 巨人(横浜スタジアム)

先発のガゼルマンが6回途中2失点で降板。なおも満塁のピンチを田中健二朗、森原が無失点で切り抜けた後、入江、伊勢、山崎の継投も勝利には結びつかなかった。宮崎敏郎が唯一の得点となる本塁打など2安打したが、他にマルチ安打の選手はおらず、得点圏の場面でもあと1本が出なかった。

◆9月22日(木)○3-0 巨人(横浜スタジアム)

左足捻挫から復帰した石田健大が6回まで被安打3、無失点の好投。7回以降は伊勢が無死満塁のピンチを抑えるなど、リリーフ陣も得点を許さず完封リレーを完成させた。マルチ安打は2試合連続弾の宮崎ひとりだけだったが、石田を含めたスタメン8人が安打を記録し、牧が先制タイムリー、代打の関根がダメ押し点となる犠牲をフライと、効果的に得点を重ねた。スタメンで唯一無安打だった大和は、初回の好守備で石田を助けた。

◆9月23日(金)○8-6 ヤクルト(神宮球場)

首位ヤクルトとの直接対決3連戦。雨中の初戦で勝利の立役者となったのが、初回の3試合連続弾となる3ラン本塁打から2ラン、安打で3安打5打点と爆発した宮崎だった。佐野もソロ本塁打を含む3安打、牧も3安打で猛打賞3人。マルチ安打は本塁打を放った森とソトが2安打、楠本もソロ本塁打を放ち、スタメンで安打なしは桑原だけだった。投手陣は先発した濱口遥大が8回を被安打4、7奪三振の1失点で今季8勝目をマークした。

◆9月24日(土)●1-8 ヤクルト(神宮球場)

台風の影響による豪雨で1時間30分遅れでの試合開始。先発の大貫晋一と2番手のロメロが2人で4回までに4失点。リリーフ陣も失点を重ねた。攻撃陣は8人が安打を放ったが、得点は桑原のタイムリーによる1点のみ。試合前、外野フェンス際が浸水した悪条件から試合開催に漕ぎ着けたヤクルト球団の執念に屈する結果となった。

◆9月25日(日)●0-1 ヤクルト(神宮球場)

先発の今永昇太が村上宗隆から2奪三振など7回まで被安打3、11奪三振で無失点の熱投。伊勢も無失点でつないだが、最後にエスコバーが打たれた。打線はヤクルト先発・小川泰弘に5回まで無安打。6回にようやくソトと森が安打を記録したが無得点。7回以降もリリーフ陣に代打オースティンの二塁打のみに抑えられ、最後は劇的サヨナラで目前での胴上げを許した。

ヤクルトの優勝が決まった25日は、ベイスターズの2位が確定した日でもありました。3位争いが熾烈となっていますが、各チームのベイスターズとの今季の対戦成績を見ると、巨人12勝10敗1分、阪神16勝9敗、広島8勝17敗。ハマスタで行われるクライマックスシリーズファーストステージの相手、あのチームだけは、できれば避けたいところですね。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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