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日本 vs. パナマ
18歳以下の野球世界一を決める「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」は9月9日(現地時間)に開幕した。初優勝を目指す高校野球日本代表「侍ジャパンU-18」はイタリアを6-0、メキシコを4-1で下して好調なスタートを切っている。
3戦目の対戦相手はビザの関係で入国が遅れ、この日が初戦となったパナマだった。先発は左腕・森本哲星(市立船橋3年)が任された。
日本は0-0で迎えた3回裏、1番・浅野翔吾(高松商3年)が無死からショート前の内野安打で出塁。2番・安田淳平(聖光学院3年)も四球を選んで無死1・2塁と先制のチャンスを得る。
3番・松尾汐恩(大阪桐蔭3年)は三塁前に絶妙のバントを転がし、相手投手の悪送球を誘って一塁走者が生還。さらに無死2・3塁とチャンスを広げると、4番・内海優太(広陵3年)もレフト前のタイムリー安打を放つ。
さらに5番・渡部海(智弁和歌山3年)の送りバントは捕手の悪送球を誘って3点目。6番・海老根優大(大阪桐蔭3年)は一死1・3塁からセンターに犠牲フライを飛ばし、スコアは4-0。日本の小技がパナマの失策2つを誘い、ビッグイニングとなった。
プロ注目の切り込み隊長・浅野は4回裏、一死からレフト前に安打。相手のファンブルを見て二塁を狙う果敢な走塁を見せたが、これはアウトとなった。
森本は持ち味のスライダーも生かして4回までほぼ完璧な内容でパナマを抑えていたが、5回に一死1・3塁のピンチを迎える。9番・カトゥイのショートゴロで三塁走者の生還を許し、さらに二死1・2塁から2番・チャベスにライト前のタイムリー安打を打たれる。森本は2失点を喫したものの、ショート光弘帆高(履正社3年)の好守もあって後続を絶った。
日本は野田海人(九州国際大付属3年)が6回を内野ゴロ3本で抑え、7回表にはチームの守護神・山田陽翔(近江3年)が今大会初登板。万全の継投で逃げ切りを図った(※WBSCの国際大会は7イニング制)。
WBSC U-18ベースボールワールドカップ
【ハイライト】日本 vs. パナマ|WBSC U-18ベースボールワールドカップ
しかし、山田は一死から連打を浴び1・3塁のピンチ。ここからパナマは1番・エスクデロがレフト前にタイムリー安打を放ち、さらにレフトからの返球が大きく逸れて二者が生還する。4-4の同点となったが、山田は一死2塁から後続を抑えて味方の反攻を待つ。
日本は7回裏、この回先頭の9番・赤堀颯(聖光学院3年)はショートゴロ失策で出塁。1番・浅野は四球を選び、2番・黒田義信(九州国際大付3年)はバントの構えから死球を受け無死満塁とサヨナラの絶好機を迎えた。一死から4番・内海がセンターに犠牲フライを放ち、日本は5-4と勝ち越して試合終了。
日本はクローザーの山田が打たれる厳しい展開の中で勝負強さを見せ、パナマを下して3連勝を飾っている。
◆試合結果
パナマ|0 0 0 0 2 0 2 |4
日 本|0 0 4 0 0 0 1X|5
◆バッテリー
日本:森本、野田、○山田-松尾
文:大島和人
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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