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野球 コラム 2022年8月30日

【広島好き】週間MVPは一軍昇格から大活躍の大盛穂と、4試合で2ホールドのターリー。8月23日~28日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島好きコラム

『村神様』の凄さを改めて思い知らされた首位ヤクルトとの3連戦。それでも3戦目に接戦をものにして同一カード3タテを免れると、クライマックスシリーズの挑戦権をかけた巨人との直接対決には勝ち越し、チームは4位に浮上しました。

コロナ禍から菊池涼介、小園海斗、野間峻祥が復帰し、今週からは秋山翔吾も一軍に合流する予定です。3位阪神との差は1.5ゲーム。CS争いに踏みとどまった1週間、今回も投打のMVPを選出しましょう。

主力選手が欠ける中、クリーンアップは不動の3人でした。3番の西川龍馬は週間打率こそ.217ですが、24日は本塁打、25日にはタイムリーで先制点を叩き出し、佐々岡真司監督が復帰した27日には同点弾を放つなど、印象的な一打が多い週でした。守備でも頭上を越えそうな打球を背走しながらキャッチするなど、攻守で存在感を発揮しています。

4番のマクブルームも週間打率は.227。24日には2つの併殺打など、好機で凡退する場面も目立ちましたが、23日には500先発登板の石川雅規から先制の3ラン、26日にも左中間スタンドへ一発、二塁打も2本放っています。

そしてクリーンアップで、もっとも結果を残したのが5番の坂倉将吾です。週間打率.381で、特に巨人との3連戦では10打数6安打と大当たり。初戦に今季自身6度目となる3安打猛打賞を記録すると、2戦目は先制ソロ、3戦目は勝ち越し2ランを放ち、カード勝ち越しに貢献しました。

苦しい時期に頼りになるベテランの活躍も目立っています。3試合でスタメンマスクの會澤翼は週間打率.200ですが、2本の安打がいずれもタイムリーと勝負強さを発揮。26日にスタメンで打点を記録した磯村嘉孝とともに 『打てる捕手』として下位打線でも油断できない存在になっています。

ベテランと言えば、ベンチに控え、時にはスタメンも任される松山竜平、長野久義も貴重な存在です。松山は4試合全て代打での出場でしたが、4打数3安打で週間打率.750。25日には延長10回に値千金の勝ち越しタイムリーで同一カード3連敗を阻止しました。長野は好機に結果を残せませんでしたが、自身1500試合出場を達成した23日には代打で安打。翌日はスタメンで1安打1四球を記録しています。

プロ野球2022公式戦

【ハイライト】広島 vs.巨人(8月27日)

コロナ離脱した主力の代役として起用された選手では、矢野雅哉が6試合全てにスタメン出場(遊撃5試合、二塁1試合)し、27日には自身2本目の本塁打を放つなど、週間打率.294をマーク。強肩を活かした守備に気迫のヘッドスライディングなど、主力復帰後も生き残りへアピールしました。

逆境の中、秋山の代役として活躍したのが大盛穂です。一軍昇格した24日に失点を防ぐ好返球に、今季1号本塁打で結果を出すと、26日は本塁打が出ればサイクルの3安打猛打賞、27日も安打と2試合連続の三塁打でマルチ安打を記録するなど、週間打率.462をマーク。同出塁率も.563で同OPSは1.639と、リードオフマンとしてこれ以上ない結果を残した大盛を野手MVPとします。

投手陣は、先発で勝ち星をマークした選手がいませんでした。2試合連続完封勝ち中の森下暢仁は被安打7、与四球5で5回2失点と苦しい内容。前回9回無失点の九里亜蓮も初回に打球を右手に受け、4回3失点で負け投手となりました。

玉村昇悟は6回3失点、遠藤淳志は7回2失点と、いずれもクオリティスタートを記録しましたが、最注目は野村祐輔。6回1失点の好投で、特にあの村上宗隆から2打席連続で三振を奪った投球術は、今季リーグ最多の12本塁打を浴びている『天敵』の攻略法を、投手陣は参考にしてもらいたいところです。

松本竜也、ケムナ誠、塹江敦也が勝ち投手となり、栗林良吏が3セーブを挙げたリリーフ陣ですが、特筆したいのが4試合に登板し、2ホールドを記録したターリーです。計14人の打者と対戦し、3つの四球はありますが、打たれた安打は1本のみ。150キロ中盤の速球を武器に、貴重な左腕として残り試合でセットアッパーに期待したい助っ人を投手MVPに選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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