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7敗目を喫した菊池雄星
ブルージェイズの菊池雄星が遂に苦しい立場に立たされた。現地8月15日(日本時間16日)、本拠地ロジャースセンターでのオリオールズ戦に先発登板した左腕は3回1/3を投げ、4安打6失点(自責4)、3奪三振3四球で降板し、今季7敗目(4勝)を喫した。これで8月未勝利の菊池は、今季の防御率を5.25に悪化させた。
『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は、同日付で「キクチの尻込みがブルージェイズに動きを強いる可能性も」と題した記事を投稿。
その冒頭で「ブルージェイズはキクチについて、何ができるのか?」と疑問を呈した上で、「彼らには答えが必要だ」とし、「彼らはもう何ヶ月も答えを必要としているが、ア・リーグのワイルドカードを巡るレースが写真判定のフィニッシュを迎えそうになっているなか、緊急性が忍耐に取って代わる状況となった」と続けた。
さらにマセソン記者はこの日の左腕のパフォーマンスについて、「ロジャースセンターでの月曜のオリオールズに対する3-7の敗戦は、キクチのブルージェイズでの最初のシーズンにおけるまた1つの沈滞し、フラストレーションの溜まる章となった」と形容。
続けて、「今回もキクチの先発に関する全ての基礎的な要素が含まれており、そこには長いイニング、複数の四球、被弾、早めの降板、そして合間にポテンシャルの煌めきがあった」と要約した。
また、記事では、この菊池によるパフォーマンスの乱高下が「ブルージェイズにとって一連のプロセスを難しいものにしている」とし、防御率5.25の先発左腕について、「ヒョンジン・リュがケガをせず、マイナー上層の選手層の薄さがなければ、既に先発ローテーションの座は取り上げられていたかもしれない」と伝えている。
試合後、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は菊池を巡る件について、「全ての選択肢を検討中」と述べたとのことで、マセソン記者はこのコメントについて、「球団は今後数日中に決断をすることになる」とした上で、考えうるブルージェイズの3つのオプションとして、菊池の「ブルペンへの移動」「6人ローテーションの採用」、そして菊池自身の「解決策を見つける」の3点を挙げた。
最初の菊池をブルペンへ移動させる案について、記事ではミッチ・ホワイトの先発ローテーション入りを推しつつ、菊池の中継ぎ起用については、「信頼性のないピッチングは2イニングも5イニングも変わらないだろう」とした。
その上で、「ブルペンへの移動により、キクチがもっと速球に頼るようになり、打者に対しゾーンを攻められるようになれば、何かがハマるかもしれないが、仮にこの配置移動をした場合、ブルージェイズは最初のうちは、キクチを敗戦処理でしか信用できないだろう」と分析している。
次の6人ローテーションについてマセソン記者は、「キクチとホワイトを入れた6人ローテーションは可能だが、この構図はオフを挟んだ連戦が長かったシーズン序盤の方が理に適っている」とし、菊池が「解決策を見つける」第3案については、「彼は今季、1ダースほどのポイントに調整を施したが、固定化されたものは1つもなく、この事実がこの案の機能することへの自信を乏しくしている」と評した。
果たして球団の首脳陣はどういう判断を下すのか。仮に上記の第3案が支持された場合、菊池は現地20日の敵地ヤンキース戦でゲリット・コールと投げ合う予定となっている。
J SPORTS 編集部
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