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野球 コラム 2022年7月26日

【横浜好き】前半戦の最後は3連敗も2位と1.5ゲーム差で前半を終了。『週刊ベイスターズいいとこどり』7月18日~7月24日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

勝率5割に戻して挑んだ阪神とのクライマックスシリーズ圏内争いは、まさかの3連敗で前半戦が終了…。それでも2位までのゲーム差はわずか1.5ゲーム差と、オールスター明けの戦いが楽しみになってきました。今回はロードでの6試合、「いいとこ」を探していきましょう。

◆7月18日(月)○2-1 中日(バンテリンドーム)

ロースコアの接戦でヒーローになったのが佐野恵太。自身3年連続シーズン100安打に達する逆転2ラン本塁打が決勝点になった。わずか3安打の打線で佐野が2安打、残りの1安打は投手のロメロが記録した。

そのロメロは6回途中1失点で5月10日以来となる4勝目。桑原将志がビシエドの大飛球をフェンスに激突しながら好捕と、守備で貢献した。ロメロが残した2死2・3塁のピンチは平田慎吾が無失点で切り抜け、7回からはエスコバー、伊勢大夢、山崎康晃が走者を1人も許さない完璧なリリーフで、虎の子の1点を守り切った。

◆7月19日(火)●2-3 中日(バンテリンドーム)

前日の試合で左足首を痛めた牧秀悟が欠場。代わりに4番に入ったソトがタイムリーを含む2安打、佐野と宮崎敏郎もマルチ安打を記録するなど、1番から7番までが安打を記録。相手を上回る10安打を放ったが、得点は6番に入った大和のタイムリー二塁打との2点のみに終わった。先発の石田健大は初回の3失点が致命傷になった。入江大生が1イニング、三上朋也が2イニングを無失点に抑えたが、4回以降、両チームともスコアボードに0以外の数字が入ることはなかった。

◆7月20日(水)○6-4 中日(バンテリンドーム)

嶺井博希の先制2ランから佐野の2ラン、蝦名達夫のソロと効果的な一発で得点を重ねた。佐野は最終回にダメ押しのタイムリーも放って3安打猛打賞。この日も1番から7番の先発野手が安打を記録し、8番の森敬斗も2四球を選んだ。先発の大貫晋一が7回2死まで2失点、8奪三振。ちょうど100球で降板してチームトップの7勝目をマーク。最後の山崎が2失点を喫したが、エスコバー、伊勢は無失点でホールドを記録した。

◆7月22日(金)●3-6 阪神(甲子園球場)

スタメン起用の楠本泰史が防御率1点台の難敵・青柳晃洋から先制本塁打を放ったが、5月5日以来の先発となった坂本裕哉がリードを守れなかった。京山将弥、宮國椋丞と2番手以降が失点を重ねる中、砂田毅樹が1イニングを無失点。攻撃陣は9回に途中出場の柴田竜拓と宮崎がこの試合チーム初の連打でチャンスを作り、楠本と山下幸輝の内野ゴロで2点を返したが、反撃もそこまでだった。

◆7月23日(土)●1-3 阪神(甲子園球場)

5回2失点の今永昇太の代打で登場した細川成也が今季初安打となるソロ本塁打を放ったが、得点はこの1点のみ。5番の宮崎と6番の大和が2安打ずつを記録したが、7番の嶺井が盗塁を助ける空振りを規則違反と判定されるなど、ブレーキになった。投手陣では、2番手で登板した入江が2イニングを4奪三振で無失点の快投を見せた。

◆7月24日(日)●0-1 阪神(甲子園球場)

宮崎、戸柱恭孝がマルチ安打、佐野は自身13試合連続となる安打を放つなど、相手を上回る7安打を記録し、3イニング連続で得点圏に走者を進めるなどチャンスも作ったが、あと一本が出ず完封負けを喫した。先発した濱口遥大が6回を無四球で1失点の好投も実らず4敗目。入江、エスコバーもパーフェクトリリーフだったが、同一カード3連敗を喫した。

新型コロナウィルスの第7波が予想以上の拡がりを見せ、3日間で計67人の陽性が判明した巨人をはじめ、7月以降は12球団で感染者が関係者も含めて200人を超える異常事態となっています。

ベイスターズもソトや森、上茶谷大河、三嶋一輝など主力級の選手が離脱となりました。幸か不幸か、オールスターブレイクで1週間、リーグ戦は中断となりますが、その先も予測不能の事態を余儀なくされそうで、ヤクルトの独走状態だったペナントレースも、もう一波乱あるかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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