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野球 コラム 2022年7月14日

古豪を破り激戦区の近畿代表となった強豪5チーム。都市対抗野球チーム紹介(近畿代表)

野球好きコラム by 大島 和人
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第93回都市対抗野球大会が、7月18日(月)に開幕する。今回は近畿の代表5チームを取り上げる。

NTT西日本(8年連続33回目/大阪市)近畿第1代表

◆過去5年間の成績
・2021年:2回戦敗退
・2020年:ベスト8
・2019年:ベスト8
・2018年:1回戦敗退
・2017年:1回戦敗退

無傷の4連勝で近畿第1代表となった。浜崎浩大は長くチームの主戦を任される32歳の右腕で、2次予選は1回戦、決勝の先発を任された。入社3年目の本格派右スリークォーター田村孝之介は2番手の先発として好投。

また、150キロ右腕の大江克哉がリリーフに回って3試合8イニングを自責点0に封じている。加えて近畿予選で有力チームが敗れたことにより、榎本亮(パナソニック)と吉高壯(日本生命)を補強。投手陣の厚みが増している。

打線は4番・藤井健平が2次予選の4試合で打率.571、3打点を記録。強肩、俊足でも知られる左打ちの外野手だ。3番セカンドの平良竜哉も走攻守の揃った右打者で、170センチ・78キロと小柄ながらパワフルな打撃で知られている。2番で起用されている泉口友汰は大阪桐蔭高校、青山学院大学と名門で鍛えられてきた新人。ショートという難しいポジションを任されながら打率.353と結果を出した。

また、打線は4試合で6本塁打を記録している。7番・山田峻士、8番・辻本勇樹が2本塁打を放つなど、下位打線も切れ目がない。過去3大会で2度のベスト8入りを果たしているチームだが、「さらに上」を目指せるメンバー構成だ。

三菱重工West(2年連続38回目/神戸市・高砂市)近畿第2代表

三菱重工West

◆過去5年間の成績
・2021年:2回戦敗退
・2020年:予選敗退
・2019年:3回戦敗退
・2018年:準優勝
・2017年:1回戦敗退

昨年、三菱重工の4チーム(広島、神戸・高砂、名古屋、横浜)がWestとEastに再編され、より強力な構成になった。2次予選は4試合中2試合が1点差で、接戦をものにする勝負強さが光る。

竹田祐(三菱重工West)

森翔平(広島)、八木彬(千葉ロッテ)がプロ入りで抜けたものの、新人投手が穴を埋めた。竹田祐は東京六大学の強豪・明治大学のエース格だった大型右腕で、第2代表決定戦でも勝ち投手となった。球威以上に開きを抑えた出どころの見にくいフォーム、制球力といった実戦的な投球が光る。三菱重工広島から移籍してきた34歳のベテラン右腕・鮫島優樹とともに、先発の2枚看板を担っている。

阪神、オリックスでプレーした右腕・金田和之は150キロ超の速球を持ち、リリーフで4試合に登板している。チームを長く支えてきた鉄腕・守安玲緒も健在だ。

打線は根来祥汰が打率.455、出塁率6割と1番の役割を果たした。4番・西岡武蔵は打率.429を記録し、チーム最多の6打点を挙げている。また、日本生命から船越孝志朗(投手)、原田拓実(内野手)、上西主起(外野手)と3名を補強しており、大きな戦力になるだろう。

ミキハウス(2年連続3回目/八尾市)近畿第3代表

◆過去5年間の成績
・2021年:1回戦敗退
・2020年:予選敗退
・2019年:予選敗退
・2018年:予選敗退
・2017年:予選敗退

昨年に続いてベテラン右腕2人の活躍で、東京ドーム行きを決めた。第92回大会は1回戦で優勝チーム・東京ガスと1点差の接戦を演じている。

栗山拓巳は32歳の右腕で、長くチームのエースを担ってきた。加えて同学年の高橋康平が前所属チームの活動休止により昨季からチームへ加わり、ダブルエースの整備によって連戦を勝ち抜く体制が整った。いずれも速球は130キロ台だが、投球の上手さは社会人でもトップクラスだろう。

投手陣は補強でパナソニックの本格派右スリークォーター與座健人、日本生命の好左腕・高橋拓巳も加わっている。

打線は4番ファーストの田中秀政が最大の得点源だ。5試合で打率.550を記録し、チーム最多の6打点を記録している。猪原隆雅は日本体育大学から入社した1年目の外野手で、2次予選で脅威の打率.714を記録している。

立花允夫は近畿予選こそ不調だったが、チームを長く支えてきた堅守の内野手で、補強選手としても都市対抗に4度出場している。また、打線は日本製鉄広畑のスラッガー西川雄大が補強されている。

日本新薬(2年ぶり38回目/京都市)近畿第4代表

日本新薬

◆過去5年間の成績
・2021年:予選敗退
・2020年:ベスト4
・2019年:2回戦敗退
・2018年:1回戦敗退
・2017年:1回戦敗退

近畿2次予選は1回戦でNTT西日本に敗れたものの、そこから5連勝。6試合の防御率が0.49という投手力で東京ドーム行きを決めた。2020年の第91回大会ではベスト4入りを果たしているチームでもある。

長くチームを支えた技巧派左腕・榎田宏樹が退いた中で、先発の2枚看板となったのが小松貴志と岩本喜照。岩本はリリーフで貢献してきた187センチの本格派だが、先発で新境地を開拓している。第4代表決定戦は日本生命を8回途中まで零封した。

福永裕基(日本新薬)

打線は今回の予選で打率.212と苦しんだが、4番ファーストの濱田竜之祐が6試合で2本塁打、5打点と光った。3番・福永裕基、5番・若林将平と「一振り」のある強打者が前後を固めていて、長打力は水準以上だ。

第4代表決定戦のスタメンを見ると2番・武田登生、5番・若林、9番・竹内紘生と大卒新人が3名。世代交代の進みつつある打線の脱皮に期待したい。

大阪ガス(5年連続28回目/大阪市)近畿第5代表

大阪ガス

◆過去5年間の成績
・2021年:2回戦敗退
・2020年:1回戦敗退
・2019年:2回戦敗退
・2018年:優勝
・2017年:予選敗退

日本選手権を2連覇中の強豪だが、近畿予選は2敗を喫し、ギリギリで本大会出場権を得た。とはいえ総合力は今大会でもトップレベルだ。

エースの河野佳は高卒3年目で、昨年の大会でも好投を見せた。174センチ・78キロの右腕で、常時140キロ台半ばの速球に加えて、驚異的な制球力とカットボールのキレを持つ。今予選も防御率1.04と流石の投球成績を記録している。完成度が高く、プロでも即戦力だろう。

先発の2番手は入社4年目の技巧派左腕の秋山遼太郎。また、2次予選では東洋大学から入社した新人の大宮隆寛がリリーフで3試合に起用された。日本生命の本格派右腕・山本隆広も補強されている。

投打に「プロ注」のいるチームで、三井健右は186センチ・95キロの左打者。立教大学から入社して2年目。広島入りした末包昇大の後釜として4番に入り、打率.333、4打点と結果を出した。児玉亮涼は165センチの小兵だが、小技が上手く、抜群の守備力を持つショート。ケガ明けで参加した今予選だが、6試合で打率.294と悪くなかった。この2人は入社2年目で、今年のドラフト対象になる。

橋本典之(大阪ガス)

慶應義塾大学から入社した新人・橋本典之も1番で起用された。166センチの小柄な左打者だが、2次予選は打率.308ながら6試合で5本の二塁打を放ち、チーム最多の8打点を記録している。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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