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野球 コラム 2022年6月21日

【横浜好き】リーグ戦再開。ソトが球団歴代外国人出場記録でポンセに並び4位に。『週刊ベイスターズいいとこどり』6月17日~6月19日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

リーグ戦再開で阪神との3連戦、終わってみれば、気づいたら昨年ずっと抜け出せなかったあの順位に…。それでも開幕以来、続いていた「呪い」からの脱出や、長らく活躍を続ける外国人選手の記録更新など、先週も“いいとこ”はありました。

◆6月17日(金)●5-7 阪神(甲子園球場)

ここまで防御率リーグトップの青柳晃洋に対して、通算対戦打率4割超と好相性の神里和毅がこの日もデータ通りの活躍。4点ビハインドから1点差に迫る今季1号となる3ラン本塁打を右中間スタンドに叩き込んだ。佐野恵太がタイムリーを含む2安打1打点、今季初めて1番で起用された森敬斗がマルチ安打を記録。初回の牧秀悟の犠飛は浅い位置でのレフトフライだったが、三塁走者の関根大気が果敢な走塁で4番に打点をプレゼントした。

ノーヒッターの今永昇太が、大山悠輔に2本塁打を打たれるなど6回6失点と誤算の投手陣は、2番手のクリスキーが手痛い失点の後、田中健二朗、平田慎吾は無失点に抑えた。

◆6月18日(土)●1-4 阪神(甲子園球場)

5月8日以来のスタメンとなった大田泰示が、初回に今季4号となる先制のソロ本塁打を放ったが、得点はこの1点のみ。佐野が2安打を放ったが、3番以降の打者が無安打と、打線が阪神先発・伊藤将司に完璧に封じられた。

投手陣は先発の濱口遥大が5回途中4失点で降板後、平田、入江大生、田中、三上朋也が無失点。1イニングを2奪三振と完璧な投手を見せた入江は、忘れ物で三橋直樹チームスタッフの背番号「112」のユニフォームを着用して登板した。この日、7番・ファーストで先発出場したソトは、来日5年目で通算出場試合数が533試合となり、球団歴代外国人出場記録でカルロス・ポンセに並ぶ4位タイに浮上した。

◆6月19日(日)◯7-4 阪神(甲子園球場)

逆転勝ちで日曜日の連敗がストップ。10試合目で今季サンデー初勝利となった。3安打1打点の桑原将志を筆頭に、6月3日以来となる本塁打を放った宮崎、森がマルチ安打を記録した。蝦名達夫は追撃の口火を切るタイムリー。決勝点は途中出場で2点三塁打の神里で、走塁でも“神”スライディングで、ダメ押し点となるホームを踏んだ。

投手陣は先発の京山将弥が6回途中3失点で降板の後、4投手のリレーで4イニングを1失点のみに抑えた。無失点の田中、伊勢大夢がホールドを記録し、最後は山崎康晃が大山など当たっている阪神の中軸を、三者凡退に抑えて今季12セーブ目をマークした。勝ち投手となったのが、1回1失点のエスコバーで今季3勝目。通算18勝は球団の歴代外国人投手最多となり、同史上初となる通算300イニング登板も達成した。

投打の歴代外国人記録にスポットが当たった3連戦となりましたが、それぞれの記録の上位選手を見ると、出場記録1位はロバート・ローズ(1039試合)、2位ホセ・ロペス(738試合)、3位ジョン・シピン(728試合)と、球団史に名を残す有能助っ人の名前が挙がります。

その一方で、投手の勝利記録は2位がギジェルモ・モスコーソ(17勝)、3位タイでセドリック・バワーズとジョー・ウィーランド(ともに14勝)と、通算177セーブ(ベイスターズでは84セーブ)を記録したマーク・クルーンや通算101ホールドのスペンサー・パットンなどのリリーフ投手に比べ、先発タイプの外国人投手に当たりなし、ということが改めて判明しました。

そんな個人記録の話はさておき、チームは阪神に負け越し、借金「7」で単独最下位に転落。とは言え、5位中日とはゲーム差なしで、クライマックスシリーズ圏内まで浮上した3位阪神ともわずか1ゲーム差と、まだ悲観する状況ではありません。

ペナントレースはまだ折り返しにも達していませんが、まずは今週対戦する巨人(今季2勝5敗)、そして今季1勝7敗1分と分が悪い広島に勝ち越し、“横浜反撃”のリスタートといきたいところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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