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野球 コラム 2022年6月12日

【ハイライト動画あり】好勝負ここにあり│東日本国際大学 vs. 亜細亜大学 全日本大学野球選手権大会

野球好きコラム by 岩瀬 孝文
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落ち着いて投げ続けた亜大遠藤投手

選手それぞれが、きびきびと躍動した締まりのある試合となった準決勝。
「勝ててよかったです。この試合が負けたら最下位で入れ替え戦、東都で2部に落ちる危機感がある。そういう気持ちで挑んだ今日の試合でした」
にこやかな表情の亜大生田監督だった。
それもシビアに1点ずつ重ね、固い守備でしのいで勝利を収めた。

長身の遠藤投手がしっかりとインコースをついていこうと、伸びやかにストレートを投げ続けた。また打撃では藤江内野手が、スライダーを狙い3打点を記録していた。

実に手堅く1点を取りにいった亜大

そして始まりに見られた1回裏の藤江選手のホームランには、2回表の上崎選手の本塁打で取って返す。それこそ五分の立ち上がりの両チーム。その機動力を生かした亜大と、豪快な打撃が魅力な東日本国際大である。

【ハイライト】東日本国際大学 vs. 亜細亜大学

第71回 全日本大学野球選手権大会 準決勝 ~神宮球場~(6/11)

力感があった東日本国際大の竹田投手

「雑な野球でしたね。ロースコアゲームにおいて、安易なミスをやってはいけない。それでした。ただ、ここで得られたのは打撃の良さです。その成果があります。投手も4人がナイスピッチングでした。」
さらに大会4本塁打の新記録を作った上崎選手も見事です、と結んだ東日本国際大の藤木監督だ。

内野の守りを固めた亜大田中遊撃手

試合は青山投手の登場を見ることなく松本投手、遠藤投手、左腕本田投手の継投で終了。
さあ、明日はいよいよ魅惑のエース青山投手がマウンドに立つことになりそうだ。

機動力とスピードがある試合巧者の亜大は東都の意地とプライドをしたたかに押し出し、好球必打の集中力満載な野球で魅せてくれる。それに対して久方ぶりにベスト4の壁を破り、決勝に進んだ上武大は応援スタンドで懸命に手拍子をおくる大勢の部員たちと一体となった、ひたむきさにあふれる、豪快な野球を見せてくれそうだ。
それは点を取っては取り返す、ハイレベルな決勝戦が繰り広げられることになる。

文・写真:岩瀬孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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