【ハイライト動画あり】亜細亜大学、ベスト8。サヨナラ負けのピンチをしのぎ近畿大学に勝利。全日本大学野球選手権 2回戦

亜細亜大学vs.近畿大学

6月6日に開幕した第71回全日本大学野球選手権大会は、大会3日目を迎えている。東京ドームの第3試合はベスト8入りを掛けた2回戦で、6年ぶり14回目の出場となる亜細亜大学（東都大学連盟）と、5年ぶり30回目の出場となる近畿大学（関西学生連盟）の対戦。亜細亜大学は初戦がシードで、近畿大学は和歌山大を退けての勝ち上がりだった。

亜細亜大学の先発・青山美夏人と、近畿大学の先発・久保玲司はいずれもプロ注目の4年生エース。5回終了時点時点で青山は被安打3、久保は被安打1、いずれも四死球なしと万全の内容を見せていた。

試合がようやく動き始めたのは終盤に入ってからだった。近畿大学は8回裏、一死から7番・竹谷理央、8番・米崎薫暉が連続安打で出塁。9番・大杉渉太のバントが青山のフィルダースチョイスを誘って、一死満塁の絶好機を迎える。

亜細亜大学はここで青山美夏人に替えて、2番手投手に4年生左腕の松本晴を起用。松本は近畿大学の1番・梶田蓮をセカンドゴロ併殺に討ち取り、亜細亜大学がピンチを脱出した。そして、亜細亜大学は9回表、二死1・2塁のチャンスに代打・松浦隆己を起用する。松浦は期待に応えてレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、亜細亜大学がついに2点を先制した。

近畿大学も粘りを見せ、9回に無死満塁の絶好機を迎える。近畿大学はまず5番・榎木貫太の内野ゴロで1点を返し、なお一死2・3塁とサヨナラのチャンスは続いていた。しかし、6番・筒井太成はショートゴロに倒れ、二死1・3塁となる。亜細亜大学はここで3番手投手に田中大成を起用。田中は相手の代打を三塁ゴロに打ち取り、亜細亜大学が激戦を制した。

文：大島和人

◆試合結果

亜細亜大｜0 0 0 0 0 0 0 0 2｜2
近畿大学｜0 0 0 0 0 0 0 0 1｜1

◆投手

・近畿大学：●久保、寺沢
・亜細亜大：青山、○松本、田中大