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野球 コラム 2022年5月24日

【横浜好き】今永昇太が1003日ぶりの完封勝利。『週刊ベイスターズいいとこどり』5月17~22日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

交流戦前、同一リーグ相手の最後の1週間。エースと主砲の見事な復活、リリーフ陣の奮闘、止まらない4番打者など、いろいろあった横浜DeNAベイスターズの“いいとこ”を探していきましょう。

◆5月17日(火)○4-0 中日(バンテリンドーム)

今季2度目の登板となった今永昇太が1003日ぶりとなる完封劇で今季初勝利。1回から4回まで毎回2個ずつの三振を奪うなど、8回を除く毎回の13奪三振という圧巻の投球を見せた。打線は牧秀悟が本塁打とタイムリー二塁打で2安打2打点。大和がタイムリーを含む2安打1打点、8番でスタメン出場した神里和毅も2安打を記録した。

◆5月18日(水)○7-6 中日(バンテリンドーム)

打撃戦を制して今季バンテリンドーム負けなしの5連勝とした試合は、前日無安打だったソトが2本のタイムリーを含む3安打2打点と活躍。牧は今季10号となる3ラン本塁打を放ち、球団史上3人目となる新人から2年連続2ケタ本塁打を記録した。宮崎敏郎、大和がマルチ安打。藤田一也が代打で決勝点となるタイムリー内野安打を放った。

投手陣は先発のロメロが6回途中5失点で降板後、入江大生田中健二朗伊勢大夢が無失点。エスコバーが被弾で1点差とされたが、最後は山崎康晃が三者凡退で今季5セーブ目をマークした。

◆5月20日(金)○3-1 ヤクルト(横浜スタジアム)

地元に首位ヤクルトを迎えた初戦は、初回のソトと牧の連続タイムリーによる3得点で勝利を決めた。6試合連続安打、3試合連続打点の牧は二塁守備でも投手を救うファインプレー。スタメンマスクの嶺井博希は、好リードに加えて2安打と打撃でも魅せた。

先発した被安打4、1失点の大貫晋一が5回完了で降板も、今季2勝目をマーク。この日も6回以降は5投手が無失点でヤクルトの反撃を許さなかった。4番手として7回に登板し、わずか7球で三者凡退に抑えた伊勢は開幕から20試合連続無失点となった。

◆5月21日(土)●2-9 ヤクルト(横浜スタジアム)

背中の張りから復帰し、5月5日以来のスタメンとなった佐野恵太が2安打、宮崎もマルチ安打など打線は8安打を記録したが、得点は神里のタイムリーによる2点のみ。ソト、牧の3、4番が無安打という結果が敗因につながった。

投手陣は先発した上茶谷大河が6イニングを投げたが、2回までに4失点とゲームを作れなかった。7、8回は三上朋也、入江、砂田毅樹が無失点と踏ん張ったが、9回に10試合連続無失点中だった平田慎吾が大量失点を喫して試合の行方が決まった。

◆5月22日(日)●3-5 ヤクルト(横浜スタジアム)

牧が2本のタイムリーと犠牲フライで3打点、復帰2戦目の佐野が4安打、神里も2安打など、打線は相手を上回る11安打を記録したが、好機であと一本が出なかった。投手陣は今季初登板となった有吉優樹が4回3失点。2番手の入江も失点を重ねた。8回に登板して連続無失点を21試合に延ばした伊勢は、12試合12イニング連続無安打無失点を継続中。砂田、エスコバーも無失点に抑えたが、一度もリードを奪えず連敗となった。

セ・リーグ相手に40試合を終えて17勝23敗、借金5で4位中日とは1ゲーム差の5位。投打の主力に故障者やコロナ離脱者が続出したとは言え、開幕前の期待を考えると少し物足りない成績ではあります。

今週から始まるセ・パ交流戦。チームとしては、長らく苦手としていた舞台ですが、あのどん底状態だった昨季は、優勝したオリックスに勝ち越すなど9勝6敗3分で3位と好成績を残しました。

昨季の交流戦で7本塁打を放って快進撃の原動力となったオースティンは間に合いそうもありませんが、ケガで離脱していた宮崎、佐野の主軸打者が復帰し、投手陣も今永に加えてコロナ離脱中の石田健大、そして昨年の交流戦で完封勝利を含む2勝をマークした濱口遥大も復帰の見込みで、今度こそ「横浜反撃」を期待したいものです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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