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野球 コラム 2022年5月17日

【ハイライト動画あり】菊池雄星、6回1安打無失点で2勝目。5月好調の理由は変化球「ビッター」

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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5月は2勝0敗、防御率1.56の菊池雄星

ブルージェイズの菊池雄星は現地5月16日(日本時間17日)、本拠地で行われた古巣マリナーズとの一戦に先発登板すると、6回1安打無失点と快投を披露し、今季2勝目(1敗)を挙げた。試合はブルージェイズが6-2で勝利し、シリーズ3連線の初戦をものにした。

『スポーツ・イラストレイテッド』誌は試合後、電子版に「ブルージェイズのユウセイ・キクチはロビー・レイの2球種モデルで絶好調」と題した記事を掲載し、このところ好調を維持する菊池の投球内容を掘り下げた。

記事では冒頭で現在の左腕について、「ブルージェイズの先発投手、ユウセイ・キクチはトロントにとって、まだ比較的新しい存在だが、彼は既に1年前のスーパースター投手と比較されるまでになっている」とした。

その上で、「ブルージェイズはキクチのデリバリーを改良し、球種をいじったのだが、これにはもっともな理由があった」とし、「トロントは昨季、同じことを今はビジターのマリナーズに所属するロビー・レイにもやったのだが、これが功を奏しているのである」と、菊池が好調に転じた理由を示した。

記事によると、昨季リーグ最多の248奪三振に加え、アメリカン・リーグ1位の防護率2.84をマークしてサイヤング賞を獲得したレイの成功は、速球とスライダーの2球種を軸にした投球スタイルに変えたことに起因したと述べ、「キクチはブルージェイズの指示により、速球と同じくらいの頻度で投げる変化球を磨くことで、レイ的な投球スタイルへと舵を切った」とした。

その変化球については、かつての菊池のボスであり、この日の試合では敵将となったスコット・サーバイス監督の言葉を借り、「(キクチは)今でも95・96マイル(153・154キロ)の素晴らしい速球を持っており、さらに我々の選手たちがスラッターと呼んでいる、スライダーとカッター(カットボール)の中間の変化球を持っている」と説明した。

この記事では、この球種の呼び名について、「キクチはこの球種を“ビッグ・カッター”を寄せ集めた言葉である“ビッター”と呼んでいると述べている」と紹介。その上で、菊池が昨年ロビー・レイと仕事をしたピート・ウォーカー投手コーチと、この変化球のブラッシュアップを行ったとのコメントを伝えた。

また、今回の古巣対戦では、日本人左腕を知り尽くしたマリナーズ側にアドバンテージがあったとした上で、この日の菊池について、「キクチは球質や制球に関して、ことのほか支配的というわけではなかったが、それでも6回を投げて、マリナーズにハードヒット(鋭い当たりの打球)をわずか3回しか許さず、6奪三振とした」と評価。

その投球内容について、「球種の割合も速球64%、スライダー28%、チェンジアップ8%と、計画通りだったことを示唆している」と振り返った。続けて記事では、「キクチの2022年シーズンは険しいスタートとなり、4月は防御率5.52と、ブルージェイズファンに対する貧弱な紹介となった」と紹介。

「その状況は瞬く間にひっくり返り、5月は3試合の先発登板で防御率1.56としているが、これにはキクチの行った変化が大きな役割を果たしている」と、いかに状況が好転したかを説明。その上で、「トロントは恐らくキクチの何かを解き放ったのであり、もしかしたらキクチの成功は遂に持続可能なものとなるかもしれない」とした。

そして、「今のところは、キクチがレイのようなサイヤング賞獲得のシーズンを送るのではと言う見解にはブレーキを踏む必要はあるもの、最近の彼が正しい方向へ進んでいるのは明らかである」とまとめた。遂に新天地で本領を発揮し始めた左腕は、今後も目が離せない存在となりそうだ。

J SPORTS編集部

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