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野球 コラム 2022年4月30日

菊池雄星、3回2/3、4安打4失点4奪三振3四球で勝敗つかず。指揮官は「問題は制球だ」と語る

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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3回途中、4失点で勝敗つかず

ブルージェイズの菊池雄星は現地4月29日(日本時間30日)、移籍後初白星を期して本拠地ロジャース・センターの先発マウンドに上がるも、アストロズの強力打線を相手に2回2/3を投げ、4安打4失点、4奪三振3四球と、前回に続き、役目を果たせないままの降板となった。菊池に勝敗はつかず、試合はブルージェイズが7-11でシリーズ初戦を落とした。

『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は、同日付で「早期降板のキクチは未だに“発展途上の段階”」と題した記事を掲載し、その冒頭で、「スムースで落ち着いていて、安定したユウセイ・キクチを見るまでの待ち時間は、5月まで先延ばしとなった」とした。

その上で、「10日前のボストンにて、キクチが寒いフェンウェイパークでレッドソックス打線と対戦した際には、その兆しは見られたが、今季の彼のそれ以外の先発登板は、今月にチャーリー・モントヨー監督が言ったように、彼は未だ“発展途上の段階”にある投手であることを実証した格好となった」と伝えた。

マセソン記者は、菊池について、「新しいチーム、新しい地区に来たばかりなので、(菊池の現状には)正当性はある」と、新天地への適応に時間を要していることに一定の理解を示した。

しかし、この試合の課題については、試合後のモントヨー監督の「(問題は)制球だ。ただ、彼にとって厳しい面もあった。と言うのも、彼は昨年、既に6度対戦したチームと、2試合連続して対戦しなければならなかったから。でも、今の彼の制球は良くない」とのコメントを引用し、端的に伝えた。

さらに記事では、昨年ブルージェイズでサイヤング賞を獲得した左腕のロビー・レイとの比較で、今後、菊池に求められる投球スタイルについて分析。先ず、「レイとキクチは組み立てが異なるし、投球も異なるし、打者へのアタックも異なるが、次の10年間に“伸び代”を持ってトロントへやって来る左腕は誰であれ、何かを解き放つことへの探求からレイと比較されることになる」と前置き。

そして、「レイは速球とスライダーを軸に自信を組み合わせ、打者が次に来る投球が何であるかを予測できている時でさえ、彼のベストは対戦相手のベストを上回った」ことから、「金曜の敗戦を前に、モントヨー監督はレイ的なタイプのアプローチはキクチにも恩恵となり得ると示唆した」と、偉大なる前任者から参考にすべき点を指摘した。

この点についてマセソン記者は、「これはカットボールを少なくすることを意味するが、キクチは既にこれを実行している」と、必要とされるカットボールへの依存度の低下は既に見られることについて言及した上で、菊池が今季14回2/3で13余四球としていることから、「速球を投げるにしろ、スライダーを投げるにしろ、答えはストライクを投げるところから始まる」とした。

そして、「レイとの比較で言うと、重要なのは正確な投球ではなく、アプローチの仕方」であるため、「キクチは時として、ゾーンを掠めるように投げているが、彼の活きの良い投球は、質の高い打者に対しても、十分ゾーンの中で勝負できるほど優れている」と説いた。

悩める左腕は、今後どのようなアプローチで打者に挑むのか。次回登板はその辺が大きなみどころとなりそうだ。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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