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野球 コラム 2022年4月26日

【横浜好き】晴れのち雨の1週間。『週刊ベイスターズいいとこどり』4月19~24日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

横浜スタジアムで阪神を3タテなんていつ以来?と喜んでいたら、開幕3連敗を喫した広島にまた……。3歩進んで2歩、ならぬ3歩下がった先週の6試合、「いいとこ」を探していきましょう。

◆4月19日(火)○5-4 阪神(横浜)

序盤の4点ビハインドから逆転勝利のヒーローとなったのが、3番手で登板した田中健二朗。5回の1イニングを無失点に抑え、実に1363日ぶりとなる白星をマークした。先発のロメロが2回4失点で降板後、今季初登板となった宮國椋丞が、2イニングを無失点で試合の流れを引き寄せた。

リードした後は入江大生エスコバー伊勢大夢が1イニングずつをゼロに抑え、最後は三嶋一輝がダイビングキャッチの好守備を見せるなど、気迫の投球で1点リードを守って今季初セーブを記録した。打撃陣は決勝打を放った宮崎敏郎が4打数4安打の固め打ち。大和が2安打1打点、田中俊太が1打点、大田泰示は2安打とスタメン起用された選手が活躍し、代打で登場した藤田一也はタイムリーで復帰後初打点をマークした。

◆4月20日(水)○1-0 阪神(横浜)

牧秀悟ら4選手がコロナ陽性から復帰した試合は、9回終了までスコアレスの投手戦に。殊勲の一打を放ったのがソトで、延長10回、ライトスタンドぎりぎりに入る自身3年ぶりとなるサヨナラ本塁打で歓喜の輪を作った。10回完封勝利の投手陣は、先発の東克樹が7回まで奪三振8の熱投。伊勢とエスコバーで1イニングを抑えた後、三嶋が2イニングで4つの三振を奪う好投で、前夜の初セーブに続いて今季初勝利をマークした。

◆4月21日(木)○7-5 阪神(横浜)

雨中の打撃戦となった第3戦は、コロナ陽性から復帰し、即1番でスタメン出場した楠本泰史が本塁打を含む3安打1打点と活躍。2番の大田も3安打猛打賞で1打点、牧はバースデーアーチとなる3ラン本塁打を放った。藤田がこの日も代打で勝ち越しタイムリーと勝負強さを発揮した。投手陣は2番手で登板した池谷蒼大が、クリーンアップを三者凡退斬りでプロ初勝利をマーク。6回を無失点に抑えたクリスキーが、降雨コールド勝ちの恩恵を受けて来日初セーブを記録した。

◆4月22日(金)●1-6 広島(マツダ)

今季初先発のピープルズが1回4失点で降板。打線も最終回の1点のみで連勝は3でストップした。投手陣は、2回から登板した宮國が3イニングを無失点の好投。7回から登板した入江も2回無失点に抑えた。攻撃陣は最終回に牧の三塁打の後、意地のタイムリーを放ったソトが2安打1打点。2番・センターでスタメン出場の大田もマルチ安打を記録した。

◆4月23日(土)●0-6 広島(マツダ)

投打とも振るわず、完封負けを喫した第2戦。8安打を記録した打線で唯一、楠本がマルチ安打を記録。コロナ陽性から復帰した山下幸輝は代打で今季初安打を記録した。地味ながら結果を残したのが、6回途中6失点で降板した上茶谷大河の後を継いだリリーフ陣で、今季初登板となった三上朋也が3分の2イニングを無失点の後、昨年11月に右肘のクリーニング手術を行った平田慎吾が復活登板を果たし、1イニングを無失点に抑えた。

◆4月24日(日)●4-5 広島(マツダ)

延長戦までもつれ込んだ第3戦でヒーローになり損ねたのが牧。10回に守備のミスを取り返す勝ち越し本塁打を放つなど、2安打1打点をマークした。地元・広島出身の大田が故郷である福山に向かう新幹線に届かんばかりの先制2ラン本塁打。その先の岡山県出身の佐野恵太もマルチ安打を記録した。投手陣は先発の大貫晋一が6回1失点と合格点の内容。リリーフ陣4人が3イニングを無失点に抑えたが、最後に三嶋が打たれた。

天国から地獄のような1週間でしたが、コロナで離脱した選手が復帰を果たしたと思ったら、19日の阪神戦で走塁中に左太腿裏を故障した宮崎が登録抹消となってしまいました。なかなかうまくいかない日々が続きますが、汗かきべそかき、休まないで歩いていくしかないですね。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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