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野球 コラム 2022年4月10日

【ハイライト動画あり】鈴木誠也、3打点。そしてMLBのある「文化」に触れる

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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鈴木誠也、3打点の活躍

本拠地リグレーフィールドでのメジャー開幕を迎えたシカゴ・カブスの鈴木誠也が、理想的と言うと大袈裟かもしれないが、かなり順調なスタートを切っている。

現地4月9日(日本時間10日)、前日の荒天による中止をはさみ、ミルウォーキー・ブルワーズとの開幕シリーズ第2戦に「6番・右翼」でスタメン出場した27歳は、メジャー初打点をマークするなど、3打数1安打3打点と、同地区のライバルに9-0と大勝したチームの開幕2連勝に大きく貢献した。

『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は、同日付で「カブスの新たな攻撃的青写真が大勝で示される」と題した記事を投稿し、その冒頭で、「今季、カブスが集めた打線には、近年におけるお馴染みの名前は不足しているかもしれないが、それは球団が攻撃で得点を生み出す能力に不足していると考えていると言うことにはならない」と、新戦力が機能していることを示した。

記事のトップには、鈴木が初打点を記録した犠飛のシーンの動画がはめ込まれており、これについてバスティアン記者は、注目すべきポイントという観点から「コンタクト能力」という副題を付け、本文の中で、「セイヤ・スズキと(ウイルソン)コントレラスは投球を右翼へ強く弾き返しつつ、打球に対するミシガン湖からの強風でアウトになった打者の1人だった」と伝えた。

なお、このライバル対決は、開幕戦からの2試合で計5死球と荒れた内容となっており、この試合でも8回にカブスのキーガン・トンプソンが報復のための故意と思われる死球をブルワーズのアンドリュー・マカッチェンに当てた際、ブルワーズのダグアウトから選手たちが飛び出し、一触即発というシーンがあった。

ちなみにカブス側は外野からジェイソン・ヘイワードが猛ダッシュで現場へ駆けつけ、新入りの鈴木は最後の方にアリバイ的に現場入りしたのが、なんとなく微笑ましかった。ご存知の通り、報復死球はMLBの“文化”の一部であり、最後の死球を受けた側の試合後のコメントが興味深かったので、ここに紹介しよう。

『MLB.com』が試合後に掲載した記事によると、この試合で先発登板したブルワーズのブランドン・ウッドルフは、試合の流れのなかから、試合後半に故意によるであろう死球を自軍が食らうのは分かっていたが、マカッチェンに対する初球がカットボールのストライクだったことから、「向こうがメッセージを送ろうとしたのは理解したが、それは初球で送るべきだろう」と述べたとのこと。

トンプソンの投じた第2球のフォーシームを腰辺りに受けた当のマカッチェンも、死球を受けて多少激昂したことについて、「これは俺が少し年を取り過ぎているからなのか、あるいは違う時代に育ったからなのか分からないが、昔は(死球が)来ると分かっていれば、初球に来ていた。(いつになるか分からないなか)それを待っている、なんていうことはなかった」。

「俺にとって最大の要点は、初球に(カットボールの)ストライクを投げられたら、こっちはどういう気になるかってことだよ。こちらとしては、“お、俺と勝負するのか?”って思うだろう?その上で、当てるっていうのはどうなんだ?それは、ちょっとやり過ぎだろう?」と述べている。

要は、故意の死球は甘んじて受けるが、やるなら初球で当てろよ、というのが、メジャーにおけるオールドスクール的な流儀のようだ。どちらにせよ、カブスの新右翼手には、この死球の応酬に巻き込まれないよう、最大限の注意を払ってもらいたいものである。

J SPORTS編集部

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