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野球 コラム 2022年2月19日

【楽天好き】早川隆久、新球で2年目の進化へ

野球好きコラム by 松山 ようこ
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J SPORTSのインタビューに答える早川隆久

キャンプ入りから石井監督とブルペンで話している姿がよく画面に捉えられていた。一昨年のドラフト、4球団と競合の末に監督自ら引き当てた左腕の早川隆久投手だ。

昨季は、ルーキーながら先発ローテーションの一角を担い、9勝7敗、防御率3.86。即戦力として活躍したが、6月6日までが7勝2敗、以降が2勝5敗と序盤と中盤以降で明暗がわかれた。

その理由をどう考えているのか、今季はどんな進化を目指しているのかについて、2月14日のJ SPORTS生インタビューで早川が語った。実況の中田浩光アナと解説の川崎憲次郎さんの質問に、聡明に答えていたので、その一部をお伝えしたい。

―― 去年は前半、ものすごく勝った。前半と後半の違いを教えてください

前半は、相手チームに自分のデータがなかったこと、初見だったということがあった。そこで自分のピッチングをしていったことが、結果に繋がったと思いますが、後半はある程度データも集まった中、相手に自分の弱点が見つかった。そのため、なかなか自分も相手を攻略できなかったというか、崩せなかったと思います。

―― シーズンを通して戦ってみて、体力的にはどうでした?

見えない疲労感がありました。疲労感をしっかり抜いていきながら、シーズンを戦っていかないといけない。だから、このキャンプのうちになるべく体力作りをしっかりした上で、シーズンに挑むことが重要だと感じました。

―― ブルペンのピッチングを見ていると、スライダーが気になりました。新しい球なのか教えてください。

球数が多くなってしまう原因は、なかなか決め球が決まらないところ。だから、2ストライクまでは簡単にポンポンと行くんですけど、それ以降が粘られて、球数が多くなってしまう。そこで、決め球を作るとなった時、スライダーが一番自分の中でいいと。フォークもトライはしたんですが、握力などに問題があったので、スライダーにチャレンジしようと決断しました。

―― どんなスライダーになるのか楽しみです。質としてはどんな感じを目指しているのですか?

石井監督や松井(裕樹)さんのように、三振を取れるようなスライダーを目指しています。縦に近いスライダーを目指していければと思っています。

―― それ以外で後半の課題、どんなところを今年はクリアしていきたいと考えているでしょうか?

やはりクイックの精度もそうですし、牽制も重要になってくると考えています。クイックの精度をあげて、牽制の種類も増やしていければと思っています。

―― 牽制のバージョンも、もっともっと引き出しを多くしたいと。

そうですね、首の使い方にしろ、足の上げ方にしろ、いろいろ工夫していければと思います。

***


今年の目標は、昨年惜しくも達成できなかった2桁勝利。また、規定投球回もクリアしていきたいと意気込む。石井監督も「骨太になってほしい。今年は12勝、14勝、いや16勝してくれればいいなと思います」と期待を隠さない。

制球に優れた早川に新しい球が1つ増えれば、投球の引き出しはうんと増える。2年目にしてクレバーに相手を崩す好投劇がたくさんみられるかもしれない。

文:松山ようこ

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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