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野球 コラム 2022年2月9日

【楽天好き】「一度は死んだ身」。新加入・西川遥輝インタビュー

野球好きコラム by 松山 ようこ
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インタビューを受ける西川

今季のスローガン「譲らない!」を象徴する選手だろう。日本ハムを“ノンテンダー”という自由契約で、事実上の戦力外になり楽天にやって来た西川遥輝だ。これまで4度の盗塁王に輝いた29歳は、「社会人として、人間としても成長できる機会。新たな気持ち、挑戦、“譲らない気持ち”で取り組んでいます」と向上心をたぎらせている。

その西川が2月8日、J SPORTSの生インタビューに登場。実況の中田浩光アナと解説の川崎憲次郎さんの質問に、溢れんばかりの意欲と気概をさらけ出し、率直に応対していたので、その内容をお伝えします。

―― 川崎です。お疲れ様です。ユニフォーム、似合ってるじゃないですか。

そうですか? そう言っていただけると嬉しいです。

―― 正直、(新加入したことは)本当にびっくりしました。ここまでどうですか?

本当ですか? ここまで順調にも来ていますし、本当に、一度死んだ身なので、死に物狂いでやらせてもらってます。

―― ここに来たからには、今まで以上の成績を残してもらわないと。

はい、もちろんそのつもりでやっています。

―― 今、どんなところに注力して練習をやっていますか?

昨年はコロナ禍であまり練習ができなかったので、今年は練習量をたくさんする、大きな目標はそこに置いてやっています。

―― 今、けっこう身体も張ってきてる状態ですか?

はい。めちゃめちゃ元気です。毎日、死にそうになりながらベッドに入って、朝起きたら、「よし、やるぞ」という感じでやってます。

―― そうは言っても若いじゃないですか。

まだまだ若いです。20代なので。

―― 身体もまだまだこれから成長するような気もするんですけどね。

はい。背も伸びると思います(笑)。

―― 野球の方もまだまだ伸びしろがあるということですよね?

はい。成長期です!

―― 今年、何か目標にしていることはありますか?

やっぱり、こうやって楽天イーグルスに入団させてもらって、弱くなったと言われたら本当に悔しいので、チームの底上げを大前提にしたいですね。何か(自分が)入ったことによって、チームがうまく活性化するようになったと言われると、一番うれしいので、そういうところも大きな目標としてやってます。

島内と話す西川

―― 選手とも慣れて、いろいろ馴染んでいるんじゃないですか?

優しい選手が多いので、僕が1人でいると喋りかけてくれたりだとか、本当に優しくしてもらってます。

―― 今年何か変えていきたいことはありますか?

若々しく、というのが一番かもしれないです。以前の球団の時は、本当に年下の選手ばかりだったので、自分が何歳なのか、本当に忘れるぐらいだったんです。でも、イーグルスに来てからは上の先輩方もいるので、その先輩方に負けないよう、若手にも負けないように若々しく、ルーキーのような気持ちでやってます。

―― 西川選手のバッティングは、ピッチャーからすると厄介だと思います。また見せつけてやってほしいなと思います。

はい。死に物狂いでやらせてもらいます。

―― 西川さん、実況の中田と申します。新天地にやって来て、どういう存在でありたいと思ってますか?

「どういう存在」ですか…。もう影の存在でいいんです。はい、影の存在でいいんですけど、「コイツがいなきゃ駄目だよな」というふうに思われたいですね。

―― 今日(2月8日)、栗山監督がお越しになっていますが、会いましたか?

少しだけお会いできたんですけど、ゆっくりお話することができなかったので。ちょっと寂しかったんですけど、はい。また連絡させていただきたいなと思います。

―― 黒川(史陽)選手は高校の後輩なんですね。どうですか、黒川選手は?(※ ともに智弁和歌山高校出身)

頑張ってると思いますけど、もっともっとできると思うので、彼に負けないように僕もやりたいなと思います。彼も、僕に負けないようにやってもらいたいなと思います。

―― 後輩が先輩にいいアドバイスをもらいに来たりはしないですか?

そんな甘いもんじゃないです。僕も必死なんで。

―― 最後にメッセージいただけますでしょうか。

早く元気にプレーしている姿を見せられるように、こっちで死に物狂いでやってますので、東北の皆さん、待っていてください。

*****

この日は、侍ジャパンの栗山英樹新監督が楽天キャンプを視察した。西川について尋ねられると、新しく加入した「川島慶三もなんだけれど…」と前置いて、「2人とも実績抜群で野球を知っている。それに、自分のことだけでなく、チームの足りないところに対して全力でいってくれる選手。どんな風に戦いを担っていくのか、チームとして楽しみでもあります」と期待を語った。

西川は、キャンプ初日からチームメイトたちに走塁を教えていた。譲らない精神とともに切磋琢磨していく西川の復活劇、そしてチームの変化に注目していきたい。

文:松山ようこ

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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