人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2022年1月31日

【横浜好き】藤田一也、大田泰示。自由契約から入団した新戦力に期待。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line

横浜DeNAベイスターズ

いよいよ球春。2022年のベイスターズが新たなスタートを迎えます。一新した首脳陣やドラフトでの有望選手の獲得など、今季に向けて様々な変化がありましたが、最下位からの巻き返しはそう簡単なことではありません。選手の動きという意味では比較的静かだった今オフですが、チームが変わるために効果的と思える補強がありました。

コーチ陣に1998年の日本一メンバーが集結したことが話題になっていますが、もう1人、選手として日本一経験者が加わりました。東北楽天から10年ぶりにベイスターズ復帰となった藤田一也です。

2004年のドラフト4位で近畿大学からベイスターズに入団した藤田は、二遊間に三塁も守れる高い守備力と、小技のうまい打撃に定評がありましたが、定位置を確保するまでは至らず、2012年途中に内村賢介とのトレードで東北楽天に移籍しました。

新天地ではすぐに二塁のレギュラーとなり、移籍2年目の2013年には副キャプテンに就任し、「2番・二塁手」として自身初の規定打席に到達。当時の星野仙一監督に絶賛された堅守と巧打で球団初のリーグ優勝、日本一に貢献しました。その年も含めてゴールデングラブ賞に3度選出されるなど、パ・リーグを代表する内野手となりましたが、近年は出場機会が減り、昨季はプロ入り初めて一軍出場がなく、戦力外通告を受けました。

楽天から指導者のオファーもあった藤田ですが、現役にこだわる39歳にオファーを出したのが、古巣であるベイスターズでした。いきなりチーム最年長となるわけですが、入団会見で三原一晃球団代表が「ウチの球団には彼の人柄も含めて“藤田一也ファン”がたくさんいる」とコメントしたように、明るく誠実な人柄も評価されての復帰となりました。

事実、楽天に移籍後もベイスターズ選手との交流だけでなく、オフには球団の垣根を越えて、他球団の選手とも自主トレを行うなど、昨年までチームのまとめ役となるベテラン選手がいなかったベイスターズには、もっとも必要な選手と言えるかもしれません。

もう1人、日本ハムをノンテンダーとなり、移籍が決まった大田泰示もチームを変える存在として期待できそうです。昨季は佐野恵太、オースティン、桑原将志とレギュラーがほぼ固定されていた外野陣ですが、オースティンは故障が多く、桑原も一昨年までの長い不振から復活したばかりで、レギュラーに続く存在の神里和毅や細川成也も伸び悩みが目立つ状況です。

昨年は関根大気や楠本泰史などが活躍しましたが、いずれも左の好打者タイプで、クリーンアップを任せられる右のスラッガータイプの大田の加入は、強力打線にバリエーションが増えることになりそうです。さらにスピードにも定評がある大田は、チームの弱点とも言える機動力アップに向けて大きな戦力となるはずです。

広島県出身の大田ですが、東海大相模高校出身で横浜には所縁のある選手と言えるでしょう。高卒のドラフト1位として入団した巨人では、大きな期待を受けながら巨大戦力に埋もれてその素質が開花しませんでしたが、セ・リーグで8年間プレーした経験があるのもアドバンテージの一つと言えるでしょう。

複数球団からの誘いを受けたという大田には、MLB球団が獲得調査を行っていたという噂もあります。入団交渉での三浦大輔監督の言葉に強く胸を打たれたという31歳の大砲は、最下位からの巻き返しをはかるチームのキーマンとなる可能性があるかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ