【ハイライト動画あり】東京ガスは接戦を制し5年ぶり、NTT東日本は延長タイブレークで2年連続のベスト4進出。都市対抗野球 12月7日の結果

12月7日（火）準々決勝2試合

第92回都市対抗野球大会は12月7日（火）で大会10日目。準々決勝の2試合が行われ、準決勝に進む4チームが出揃った。

●ENEOS（横浜市） 3-4 東京ガス（東京都）○

ENEOS ｜0 0 0 2 0 1 0 0 0｜3
東京ガ｜0 0 0 4 0 0 0 0 X｜4

東京ガスは益田武尚、ENEOSは関根智輝が先発。いずれも1回戦で先発、好投している右腕だ。しかし益田は1回、1球を投じたのみで左脇腹の違和感で降板。左腕・三宮舜が難しい状況でロングリリーフを任されて試合を作る。ENEOSは4回、7番・瀧澤虎太朗が二死1・3塁から左中間をギリギリで破るタイムリー二塁打を放って2点を先制する。

東京ガスもその裏、直前に守備で悔しいプレーのあった3番・小野田俊介が無死1塁からレフトに同点2ラン本塁打を放つ。さらに一死満塁と走者を溜めて、8番・馬場龍星が押し出しの四球を選ぶ。9番・北本一樹もライトへの犠牲フライで続き、4-2とリードを広げる。

東京ガスは今大会リリーフに回っているエース臼井浩が5回から3番手として登板。臼井は6回に山崎錬のソロ本塁打を喫したものの、最終的には5イニングを1安打1失点と好投する。ENEOSのリリーフ陣も好投したが、1点差が最後まで詰まらなかった。東京ガスが4-3で接戦を制し、5年ぶりの準決勝進出を決めている。

○NTT東日本（東京都） 7（延長11回）5 JFE東日本（千葉市）●

NTT東日本｜0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 5｜7
JFE東日本｜0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 3｜5

NTT東日本は今大会初登板の堀誠、JFE東日本は山田啓太が先発。試合はもつれる展開となった。NTT東日本は3回、5番・喜納淳弥が二死1・2塁からライト前にタイムリー安打を放ち、1点を先制。しかし、その裏にJFE東日本も9番・志賀巧朗が一死2塁からライトオーバーのタイムリー二塁打を放って同点に追いつく。

NTT東日本は5回表、5番・喜納淳弥がライトにソロ本塁打を放って再び勝ち越す。しかし、JFE東日本も6回、4番・平山快は一死2塁からセンター前にタイムリー安打を放ち、2-2の同点に追いつくと、その後は緊迫した投手戦となる。JFE東日本は須田幸太が6回二死1・2塁のピンチから3番手として登板し、合計2回を零封。NTT東日本も小孫竜二が、6回二死2塁から4番手として登板し、9回途中まで無失点の好リリーフを見せた。

試合は10回から延長タイブレークに入る。各回の攻撃が一死満塁からスタートし、10回は選択打順、それ以降は継続打順となる。10回はJFE東日本のクローザー林桂太、NTT東日本の多田裕作が好投し、ともに無得点で決着つかず。しかし、NTT東日本は11回、この回先頭の6番・竹原祐太が押し出しの四球を選ぶと、7番・火ノ浦明正のライト前安打で二者が生還し5点目。

8番・保坂淳介のスクイズはフィルダースチョイスを誘い、なお一死1・2塁のチャンス。ここで9番・上川畑大悟もレフト前のタイムリー安打で続き、一挙に5点を奪う。今大会を通して素晴らしい投球を見せていた林桂太が、ついに力尽きた。JFE東日本も代打・中澤彰太のセンター前タイムリーなどで3点を奪ったが届かず。NTT東日本が4時間12分の激闘を7-5で制し、準決勝進出を決めている。

準決勝進出はセガサミー、Honda熊本、東京ガス、NTT東日本と決まった。4チーム中3チームが東京都の代表だ。

文：大島和人