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横浜DeNAベイスターズ
12月に入り、本格的なシーズンオフを迎えましたが、ベイスターズの今オフ一番の話題と言えるのが、コーチ陣の一新ではないでしょうか。
チームが最後の日本一となった1998年のメンバーが、なぜコーチングスタッフに入らないのか、という疑問が長く続いていましたが、今回一気に3人の“日本一戦士”の入閣が決まりました。今回は新コーチの紹介も兼ねて、「意外と覚えていない?」それぞれの98年の成績なども振り返ってみましょう。
◆石井琢朗(1軍野手総合コーチ)
1998年成績:打率.314、7本塁打、48打点、39盗塁
今回の人事で最大の目玉と言えるのが、この人の復帰ではないでしょうか。現役時代は球団3人目となる2000本安打を達成し、横浜球団で放った2307安打は今でも球団記録となっています。
入団時は投手で、公式戦でも3年間で28試合に登板して1勝4敗の成績を残しており、NPBでは川上哲治(巨人)以来、史上2人目となる投手として勝ち星を挙げた2000本安打達成者となりました。2009年に広島に移籍し、引退後は広島、ヤクルト、巨人でコーチを歴任して丸佳浩や村上宗隆らを指導。広島と巨人ではリーグ優勝、ヤクルトでも今季の優勝への礎を築いたと評価されています。
98年は「マシンガン打線」の1番打者として、キャリアハイの174安打を放って最多安打、39盗塁で盗塁王のタイトルを獲得。守備でも遊撃手としては最初で最後のゴールデングラブ賞に輝いています。
筆者がもっとも印象に残っているのが日本シリーズ第1戦。初回に先頭打者としていきなりセフティーバントで出塁し、すぐさま二盗に成功。3番鈴木尚典のタイムリーで先制点のホームを踏みました。これで勢いづいたチームは4勝2敗で西武を倒し、石井は6試合で打率.364、3盗塁の活躍で優秀選手賞に輝きました。
◆鈴木尚典(1軍打撃コーチ)
1998年成績:打率.337、16本塁打、87打点、OPS.920
静岡県出身ながら、地元・横浜高校のスラッガーとして甲子園にも出場した鈴木尚典は、17年間の現役生活で打率3割以上を5度記録し、“ハマの安打製造機”と呼ばれました。2008年に引退後は、09年に現在の二軍に当たる湘南シーレックスで育成コーチ、10年に同打撃コーチを務めた後、球団のジュニアチーム監督やBCリーグ神奈川でも監督を歴任し、いずれもチームを優勝に導いています。
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