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野球 コラム 2021年10月30日

2勝1敗とリードしたブレーブス、第4・5戦はブルペンデー。ワールドシリーズ展望

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ブレーブスが2勝1敗

ハイレベルな投手戦となったワールドシリーズ第3戦は、本拠地トゥルーイストパークで、強力アストロズ打線を5人の鉄板継投で完封したブレーブスが2-0で勝利。これで1995年以来のワールドシリーズ制覇を狙うブレーブスがシリーズを2勝1敗として優位に立った。

本拠地での第4戦と第5戦がブルペンゲームとなるため、ローテーションの一角を担うイアン・アンダーソンが先発するこの第3戦を何としても取りたかったアトランタは、若手右腕が5回無失点とチームの期待に応える快投を見せると、6回以降はA.J・ミンター、ルーク・ジャクソン、タイラー・マツェック、ウィル・スミスと自慢のブルペン陣がスコアボードに0を並べた。

一方、アストロズ先発のルイス・ガルシアは、安定感を欠いて球数が嵩むなか、4回途中1失点と粘投すると、このシリーズを通じてブレーブス打線にほとんど付け入る隙を見せていないブルペンも、その後の4回1/3を最少失点で切り抜けた。しかし、アストロズはリーグ随一の破壊力を持つ打線が2安打と沈黙し、今季ポストシーズン初の完封負けを喫した。

前述の通り、勝って一気に王手をかけたい第4戦がブルペンゲームとなるブレーブスは、恐らくオープナーを起用しつつ(ジェシー・チャベスがその任に当たると予想される)、2番手はドリュー・スマイリーをマウンドに送り、試合中盤までの流れを作る方策を採ることになるだろう。

王手をかけられた状況で、敵地での第5戦に直面するのを避けたいアストロズは、ベテランのザック・グリンキーに第4戦の先発マウンドを託すことになる。

かつてサイヤング賞を獲得し、ワールドシリーズの舞台でも好投した経験を持つグリンキーの大舞台における実績は申し分ないながら、このポストシーズンでは、レッドソックスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第4戦で、現況と同じ1勝2敗という厳しいシチュエーションで先発登板するも、2回途中37球で2失点と、役目を果たせずに降板している。

『MLB.com』の伝えるところによると、登板間隔の調整も兼ね、ベテラン右腕は先週日曜にミニッツメイドパークにて、実戦形式の投球練習で50球を投げており、第4戦でも50球程度で降板する見込みとのことだが、予定される投球数が少ないとはいえ、大ベテランがアトランタでの大一番で往年の輝きを放つことができるかどうかは、甚だ不透明な状況となっている。

このシリーズはこれまでのところ、両軍ともにブルペンの充実度には目を見張る物があるため、第4戦では、ブレーブスはオープナー起用の場合、2番手投手のパフォーマンスが肝となり、アストロズはグリンキーの出来がそのまま試合結果に直結する可能性が高いといえそうだ。

J SPORTS編集部

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