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野球 コラム 2021年10月20日

アストロズ打線の猛攻を呼び込んだブルペンの粘投。ア・リーグ チャンピオンシップシリーズ第4戦

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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2勝2敗のタイに

現地10月19日(日本時間20日)に行われたアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第4戦は、敵地フェンウェイパークで負ければ後がなくなるアストロズが、9-2でレッドソックスに勝利し、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。

これで、このシリーズは現地20日(日本時間21日)にボストンで行われる第5戦の結果にかかわらず、ヒューストンのミニッツメイドパークで勝敗が決することが確定した。

試合は初回にアレックス・ブレグマンのソロホームランでアストロズが先制するも、レッドソックスはその裏に、ザンダー・ボガーツの2ラン弾で逆転に成功。

レッドソックスはアストロズ先発のザック・グリンキーを2回途中でマウンドから引き摺り下ろすも、アストロズのブルペンが奮闘したことで、その後は息詰る投手戦となり、スコアボードには両チームとも0が並ぶ展開に。

するとアストロズは8回にホセ・アルトゥーベに、MLB歴代単独3位となるポストシーズン通算21本目のソロ弾が飛び出し、試合を振り出しに戻す。勢いに乗るアストロズは、9回の攻撃で一挙7点を奪い、レッドソックスを突き放してボストンの観客の前で勝利をもぎ取った。

なお、『MLB.com』で過去のスタッツを紐解く記事を掲載しているサラ・ラングス記者によると、この第4戦のアストロズによる1イニング7得点は、ポストシーズンにおける球団最多記録であり、MLB全体で見ても、ポストシーズンにおける9回以降の1イニングの得点として、史上最多タイ記録とのこと。ちなみに、プレーオフでの9回以降、1イニング7得点は今回のアストロズが史上6例目となる。

この試合のハイライトやスコアボードを見ると、確かにアストロズによる9回の猛攻に目が行きがちになるが、より重要なポイントは、この反撃を呼び込んだブルペンの粘投ということになるだろう。何しろ、アストロズのブルペンはグリンキーがわずか1回1/3で降板した後、5人の継投で好調の波に乗るレッドソックス打線を7回2/3にわたり零封したのである。

このシリーズにおいて、エースのランス・マカラーズJr.を欠くアストロズの先発ローテーションが踏ん張れなかったのは、グリンキーに限った話ではなく、これまでレッドソックスとの4試合で、アストロズの先発投手は合計6回2/3しか投げていない。

ちなみに、この4試合で先発陣の取ったアウトは合計20のみで、前出のラングス記者によると、ポストシーズンのシリーズ最初の4試合の記録として、これはMLB歴代ワーストとのことだ。

しかもその間の防御率を21.60と、かなり不名誉なビッグナンバーを叩き出してしまっている。一方、ブルペンはこの4試合で28回1/3と、1試合平均7イニング以上を投げ、破壊力を遺憾無く発揮しているレッドソックス打線に対し、防御率3.49と奮闘している。

これまでのところ、このシリーズは「レッドソックス序盤の猛攻」vs.「その後のアストロズ救援投手陣の粘投」という図式になっているが、疲労度の蓄積などを鑑みると、やはりアストロズは、先発投手がそれなりのイニング数を消化する試合運びができないと、今後も厳しい展開を強いられることになるだろう。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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