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アトランタvs.ロサンゼルス
昨季に引き続き、今年もナショナル・リーグ チャンピオンシップシリーズはブレーブスとドジャースが雌雄を決することとなった。
中立地で開催された昨年のシリーズでは、ブレーブスが3勝1敗と王手をかけながらも、ドジャースが3連勝でリーグ制覇を成し遂げ、勢いそのままにワールドシリーズを制したのは記憶に新しいところだが、平年通りのホーム&アウェイで行われる今季は、その雪辱を期すブレーブスがホームアドバンテージを握ることとなる。
これまでの両チームの勝ち上がりを振り返って見ると、ともに活躍するべき選手のバットにより、チャンピオンシップシリーズ進出を果たした印象がある。
ドジャースでは、ジャイアンツとの熾烈な西海岸シリーズ最終戦で、ミスター優勝請負人ともいえるムーキー・ベッツが4打数4安打の活躍でチームに勝利を呼び込んだのに対し、ブレーブスはチームのアイコンであるフレディ・フリーマンがブルワーズとのシリーズ第4戦で決勝点となる本塁打を放ってチームを2年連続のチャンピオンシップシリーズへと導いた。
投手力がメインテーマとなりそうな今季のナショナル・リーグ チャンピオンシップシリーズにおいて、こうした看板選手の一振りがいつも以上に大きな意味を持つことになりそうだ。
シリーズの趨勢を決定付ける要因になるであろう投手陣の戦力に関して分析すると、先発ローテンションはほぼ互角だが、ブルペンはドジャースに分があると言える。
しかし、ディビジョンシリーズで第5戦までフルに戦ったドジャースは日程的に不利な立場に立っており、これがどのような影響を及ぼすかが、シリーズの勝負の行方を握る鍵となるだろう。
ブレーブスはシリーズ初戦で先発する見込みのマックス・フリード、そして第2戦と第3戦での先発登板が予想されるチャーリー・モートンとイアン・アンダーソン(この2人は順番が入れ替わる可能性あり)が、万全の体勢でシリーズ臨めることで、最大2試合ずつこのシリーズで先発することができ、彼らが深いイニングまでマウンドに立ち続けることができれば、ブルペンの戦力差を解消することができる。
一方、ドジャースもケガでエースのクレイトン・カーショーこそ欠くものの、先発ローテンションにはマックス・シャーザー、ウォーカー・ビューラー、そしてフリオ・ウリアスと充実した面々が揃っている。
しかし、ビューラーとウリアスは日程的にシリーズ初戦で投げることはできず、シャーザーもディビジョンシリーズ最終戦の最終回に登板しており(ちなみに、シャーザーはこの際、キャリア初セーブを記録している)、こちらも万全の状態でアトランタでの初戦に先発できるかどうかが微妙な状況となっている。
仮にドジャースのデーブ・ロバーツ監督が第1戦でのシャーザー温存を選択した場合、この試合の先発マウンドにはトニー・ゴンソーリンが上がると予想され、ドジャースはブルペンデーに近い状況となる。
その辺の事情がシリーズの流れをどのように形作るかに注目すると、この対戦はより興味深いものになるだろう。
J SPORTS 編集部
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