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野球 コラム 2021年10月5日

澤村拓一、日本選手唯一のポストシーズン進出。レッドソックスvs.ヤンキース。ア・リーグ ワイルドカードゲーム展望

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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日本選手で唯一のポストシーズン進出

レギュラーシーズン最終戦まで4チームが2枠を争う展開となったアメリカン・リーグのワイルドカードを巡る大接戦は、結局、ともにその最終戦の試合最終盤で勝利をものにしたヤンキースとレッドソックスが勝ち上がった。

菊池雄星がブルペンから勝負の行方を見守ったマリナーズ、そして最終戦でMLBトップタイの48号本塁打を放ったブラディミール・ゲレーロJr.を擁するブルージェイズのポストシーズン進出は成らなかった。

この結果、今季MLBでポストシーズン進出を果たした日本人選手は、レッドソックスの澤村拓一のみとなった。

ア・リーグ東地区のライバル対決となったワイルドカードゲームでは、ホーム、フェンウェイパークにてヤンキースを相手に痺れる展開で澤村にボールが手渡される可能性が決して低くないだけに、日本のファンとしては、ルーキーながらレッドソックスのブルペンで自らの立場を築いた右腕の活躍に期待したいところである。

『MLB.com』が掲載したこの試合のみどころを伝える記事によると、MLBでワイルドカードが導入されて以降、このライバル対決のポストシーズンでの戦績は以下のようになっているとのこと。

・直接対決の成績:ヤンキース12勝 - レッドソックス11勝
・得点:レッドソックス118 - ヤンキース112
・本塁打:レッドソックス31本 - ヤンキース29本
・奪三振:ヤンキース180 - レッドソックス175
・ポストシーズン進出回数:ヤンキース23回 - レッドソックス14回
・ア・リーグ制覇:ヤンキース7回 - レッドソックス4回
・ワールドシリーズ制覇:ヤンキース5回 - レッドソックス4回

こうして見ると、ポストシーズン進出とア・リーグ制覇の回数こそ、ヤンキースが多少水をあけているとはいえ、それ以外の数字はかなり拮抗しており、現地5日にボストンで開催される今年の一発勝負も、かなりの熱戦が期待できそうである。

MLB中継2021

ポストシーズン注目選手

同記事では、ヤンキースの先発予想をゲリット・コールとしており、ニューヨークのエースについて、「9月24日のフェンウェイでの試合でソリッドな投球を見せ、レッドソックス相手に今季16勝目を挙げた」としつつ、「コールは先発した直近5試合を2勝2敗、防御率6.15としている」と、レギュラーシーズン終盤に見せた躓きを懸念材料に挙げている。

一方、レッドソックスの先発はネイサン・イオバルディを予想しており、記事ではレッドソックスの右腕について、「2021年のイオバルディはシーズン全体を通して、最高の1年を謳歌した」とした上で、「今季、ヤンキースとの対戦では、初めの5試合全ての自責点を2点以内に留めた」とした。

しかし、「9月24日の6度目の対戦は致命的な結果となり、僅か2回2/3で7安打7失点を喫した」と、前述した現地9月24日のコールとの直接対決の内容を懸念材料に挙げている。

なお、記事ではレッドソックスのブルペンについて、ケガ明けのギャレット・ウィットロック、ルーキーのタナー・フック、そしてライアン・ブレイシアの名を上げた上で、「ヒロカズ・サワムラ、アダム・オッタビーノ、そしてギャレット・リチャーズも、コーラ監督が重要な場面で起用している右腕だ」としている。

フェンウェイパークでの一発勝負に勝利したチームは、これまた同じアメリカン・リーグ東地区のレイズとディビジョンシリーズで対戦することになる。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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