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第1打席で本塁打
シーズン後半に入り、本塁打の量産ペースが落ちている二刀流スターに復調の兆しである。エンジェルスの大谷翔平は現地8月14日(日本時間15日)、本拠地エンジェルスタジアムでのアストロズ戦に1番・指名打者で先発出場すると、初回の第1打席に今季39号となる先頭打者本塁打を放った。
地元紙『オレンジカウンティレジスター』は、この二刀流スターの1番打者として本塁打について、先ず「オオタニは引き続き本塁打の数でメジャーリーグをリードしているものの、彼のペースはかなり落ちている」とした。
そして、「これは6月に13本、7月に9本の本塁打を打って、2ヶ月連続でアメリカン・リーグの月間MVPを獲得した彼による、8月わずか2本目のホームランだった」と前置きした上で、「しかし、これは今週彼がリードオフの位置に移されてから2本目のホームランでもあった」と、リードオフ起用が奏功していることを印象づけた。
同様に、『MLB.com』も同日付で大谷のリードオフ起用に焦点を当てた記事を掲載しており、その冒頭で「エンジェルスのジョー・マドン監督がショウヘイ・オオタニをリードオフの位置へ動かす決定をした背景には、相手チームが二刀流スターに対して故意にストライクゾーンを外して投げるのを防ぐ狙いがあった」とした。
その上で、「マドン監督によると、リードオフで打つことは、オオタニのシーズン後半のスロースタートからの復調に一役買っているとのこと」と伝えた。
記事によると、マドン監督は1番打者として今週、今季38号と39号を放った大谷について、「彼は自分のストロークを取り戻している。君らも見た通りさ。彼はとにかく然るべき感じに見えるし、ボールはまたラインに乗って左翼方向へも飛んでいる」。
「彼はプレート上の全てのコースを網羅している。彼の方向に対するスイングも良くなっている。あるいは、不調はちょっとした疲れによるものだったかも知れないとも思っている。彼は今、調子を取り戻していると思う。とても良い感じだね」と述べたとのこと。
また、記事によると大谷はこの39号弾により、レジー・ジャクソンが1982年にマークした左打者としての球団最多本塁打記録に並ぶと共に、「これはオオタニによるザ・ビッグA(エンジェルスタジアムの愛称)での今季23号であり、トロイ・グロースの記録(2000年)まであと1本となった」とのこと。
さらに記事では、この日5打数2安打とした大谷について、「3回に打球初速101.8マイル(約163.8キロ)の単打を放ち、その回に今季17盗塁目を決めると、最後の打席では左翼のマイケル・ブラントリーへ打球初速114.9マイル(約184.9キロ)のライナーをぶっ飛ばした」と、初回の本塁打以降も復調を伺わせる打撃内容を見せたことを伝えている。
なお、今後の大谷の起用法について、リードオフを固定するかについて問われたマドン監督は、「このまま様子を見てみよう。見ての通り、ショウヘイはあの打順で良い感じだ。と言うのも、彼はシーズン前半の姿と同じような感じに見えるからね」と述べている。
J SPORTS 編集部
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