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野球 コラム 2021年8月12日

映画「フィールド・オブ・ドリームス」が現実に。トウモロコシ畑でホワイトソックスvs.ヤンキース

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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映画の舞台で対戦

「お前がそれを作れば、彼はきっとやってくる」

MLBファンで、映画「フィールド・オブ・ドリームス」と聞いて、すぐに「ああ、ケビン・コスナーが出ていたあのトウモロコシ畑の」とピンと来た人は、不惑を通り越してそろそろ新聞の文字が見えづらくなってきたような年齢以上の方か、あるいは野球と映画をどちらも趣味にしている方かの何れかであろう。

1989年に公開された同作をざっくり説明すると、ケビン・コスナー演じる主人公がある言葉に突き動かされて、アイオワの田舎で自分のトウモロコシ畑を切り開いて野球場を造り上げると、そこに1919年のブラックソックス事件で球界を永久追放された“シューレス”・ジョー・ジャクソンが現れるというもの。

そしてこの度、映画の舞台となったアイオワ州ダイアーズビルのトウモロコシ畑の中に、実際に球場を設営し、MLBの公式戦を開催する運びとなったのである。

元々、この試合は2020年に開催予定だったのだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今季に延期され、満を持して現地8月12日木曜(日本時間13日金曜)に開催されることとなった。そして、アイオワ州で、MLBの公式試合が開催されるのは、今回が史上初となる。

対戦カードは、かつて“シューレス”・ジョー・ジャクソンがプレーしたシカゴ・ホワイトソックスと、ニューヨーク・ヤンキースの対戦。ちなみに、スタジアムの外野スタンドはトウモロコシ畑になっており、正に映画さながら。

フィールドの寸法も、左翼335フィート、右翼380フィート、センター400フィートと、1910年から1990年にかけてかつてホワイトソックスが本拠地としていたコミスキーパークを模した造りにするという、手の込みよう。

その上、実際に映画のキーパーソンにゆかりのあるホワイトソックスが、同じく古い歴史を誇るヤンキースと対戦するのだから、かなりの臨場感が期待できそうである。

なお、『MLB.com』の記事によると、「ケビン・コスナーと、コスナーの父親役を演じたドワイヤー・ブラウンは既に何日か前からアイオワ入りしており、ブラウンによると、当日は他の出演者も来場するかもしれない」とのことで、オールドファンにはたまらない趣向が凝らしてあるかもしれない。

この記念すべき“夢のフィールド”では、ヤンキースのアンドリュー・ヒーニーとホワイトソックスのランス・リンの先発登板が発表されているのだが、映画公開当時、リンは満2歳足らず、そしてヒーニーに至ってはこの世に存在していなかったのだから、今更ながら、時の移ろいの速さに愕然とするオールドファンもいることだろう。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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