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野球 コラム 2021年4月2日

ダルビッシュ有、開幕戦は勝敗つかず。マウンドで監督に続投を直訴

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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開幕戦は5回途中で降板

パドレスのダルビッシュ有は予定通り、現地4月1日(日本時間2日)に本拠地ペトコパークで開催されたダイアモンドバックスとの開幕戦で先発マウンドに上がるも、4回2/3を8安打4失点として降板。新天地での初勝利はお預けとなった。試合は乱打戦を制したホームのパドレスが白星発進を遂げた。

新加入ながら誰もが認めるエースとしてマウンドに上がった右腕は、初回に1点を失うと、その後は毎回安打で得点圏に走者を背負う苦しい展開が続くも、要所を締める投球で、2回から3イニング連続で無失点に切り抜ける。

その間、チームに大量6点の援護もらったことで、開幕での勝ち星へ向け邁進するかに見えたが、5回1死から被弾すると、この日唯一の四球を与えた後、2死1塁からアスドゥルバル・カブレラに2点本塁打を喫し、無念の降板となった。

ダルビッシュが2被弾したこの5回途中には、四球を許した時点でジェイス・ティングラー監督が一度マウンドへ行く場面があったのだが、この際は投手交代を行わず、ダグアウトへ引き上げている。

その後、前述の2ランを許すと、ダルビッシュと交代でマウンドに上がったティム・ヒルも2被弾し、一気に逆転を許す展開となったのだが、この顛末について、『サンディエゴ・ユニオントリビューン』は同日付で電子版に掲載した記事の中で、次のように伝えている。

まず、ティングラー監督が初めにマウンドへ行った場面について、「ジェイス・ティングラー監督は、ユウ・ダルビッシュを下げるつもりでマウンドへ歩いた」とした。

そして、「ティム・ヒルはブルペンで準備ができており、ダルビッシュの投球数は88と、丁度パドレスが彼の最初の先発で投げさせたかった球数のレンジの中間だった」と状況を振り返った。

しかし、記事によると、ダルビッシュに状態を確認した際のことについて、監督は「彼は『自分に任せてくれ』と言ったんだ。それに、彼をかなり信頼しているから」と述べたとのこと。

さらに、続投により追加点を許したことについて、ティングラー監督は、「時として、その場の感情にとらわれることもある。投手に勝ち星を与えたい時もあるものだよ。それに、自分のチームの投手を下げるのは難しいものなんだ」と述べた。

これについて、記事では、「ダルビッシュは感謝の意を示した」とし、「ダルビッシュは『降板させられるかと思った。彼は僕が大丈夫かどうか訊いたんだ。僕は有り難く思ったし、彼のしてくれたことを感謝している』と述べた」と、本人のコメントを伝えている。

なお、『MLB.com』が掲載した試合の速報記事によると、開幕戦での1イニング4本塁打は、今回のダイアモンドバックスがメジャー史上初とのこと。

J SPORTS編集部

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