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5回無失点の好投も勝ち星につながらず
ツインズの前田健太は現地29日(日本時間30日)、本拠地で行われたアストロズとのワイルドカードシリーズ初戦で先発マウンドに上がると、5回2安打無失点5奪三振と快投するも、チームは拙守から逆転を許して敗れ、ポストシーズンの連敗を17に伸ばした。前田に勝敗はつかなかった。
『MLB.com』でツインズを担当するドヒョン・パク記者は、同日付でこの日の前田の快投に焦点を当てた記事を投稿。その冒頭で、「ケンタ・マエダがプレーオフでは4年振りとなる先発マウンドに上がった際、彼は色々な面での履行を期しており、それは個人的なものとそうでないものが入り交じっていた」と前置き。その上で、
「ドジャースで過去3年に渡り、ポストシーズンでブルペンへ追いやられていた彼は、自身の地位のために投げていた」
「2016年にルーキーとしてプレーオフ3試合で、不甲斐ない先発登板をした彼は、自身の誇りのために投げていた」
「2017年のワールドシリーズで敗れた相手であり、火曜のラインナップに当時の面子の多くが並んだアストロズへのリベンジのために彼は投げていた」
そして、「彼は、16年に及ぶプレーオフでの連敗の歴史に耐えて来た勝利を渇望するファンのために投げていた」と、右腕のこの重要な一戦に懸ける思いを代弁。
「5回に及ぶ投球は、マエダのキャリアではプレーオフでの先発登板で最長だった」とした上で、「彼によるポストシーズンでの先発登板での零封は、ツインズの先発投手としては、2004年のヤンキースタジアムでのア・リーグ地区シリーズ第1戦で先発したヨハン・サンタナ以来のこと」と、いかに前田の快投が貴重なパフォーマンスであったかを伝えた。
なお、記事によると、くだんのサンタナが登板した試合は「ミネソタがプレーオフで勝利した最後の試合であり、この後にプレーオフ17連敗が始まったのである」とのこと。
さらにパク記者は、エースの役割を果たした前田について、「彼はできる限りのことを尽くしたが、それでも十分ではなかった」と、チームが前田の快投を勝利につなげられなかったことに悔しさを滲ませた。
また、この日の投球内容については、「スライダーが最もアストロズにダメージを与えた」と振り返り、「マエダは91球のうち、スライダーを48球投げたが、これは今季先発した試合で割合としては最多だった」とした。
「彼はスライダーで7回空振りを誘い、全5奪三振でこの球種を使った」とし、「ヒューストン打線は、今季のスライダーに対するwOBAがメジャーワースト4位だったため、このマエダのゲームプランは理に適っていた」と伝えた。
今後、我々が今季ポストシーズン2試合目の先発マウンドに上がる前田の姿を目にするには、目下プレーオフ17連敗中のツインズがエース抜きで2連勝を果たさなければならない。
J SPORTS 編集部
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