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新型コロナウイルス感染拡大で開幕が遅れた2020年のMLBは、60試合に短縮されたレギュラーシーズンが現地28日に終幕を迎え、ポストシーズン進出の16チームが出揃った。
第2戦の先発が予想される田中
今回は日本時間9月30日(水)午前8:00に開幕するワイルドカードシリーズ、インディアンスvs.ヤンキースの展望をお届けする。
この両者がポストシーズンの第1ラウンドで相見えるのは、ここ4年で2回目のことであり、今回はレギュラーシーズンの勝率で上回る上位シードのクリーブランドでの開催となるため、地の利はインディアンスにある。
これに対し、ヤンキースは今季レギュラーシーズンでは、敵地で11勝18敗と大きく負け越しているため、この不安材料をどう払拭するかがポイントとなる。
『MLB.com』は現地27日付で掲載したプレビュー記事のなかで、今季のインディアンスについて、「クリーブランドはメジャー屈指の先発ローテーションを擁しており、MLB1位の防御率3.17でレギュラーシーズンを終えた」と、その特筆すべき投手力について言及。
「しかし、インディアンスの攻撃はシーズンを通して苦しみ、OPS(出塁率+長打率)は.689と、全30球団中ワースト4位であり、これはコールがマウンドに上がるヤンキースには有利に働くだろう」と、打撃に難があることを指摘。
ヤンキースとしては、守備面でのミスを最小限に留めて接戦を有利に運ぶことが、勝利への鍵を握ることになりそうだ。
なお、そのゲリット・コール(7勝3敗、防御率2.84)がヤンキースの先発マウンドに上がると目される注目の第1戦は、ほぼ間違いなく今季MLB三冠投手、シェーン・ビーバー(8勝1敗、防御率1.63)との投げ合いとなるだろう。
MLB屈指の投手による投げ合いは、先勝でシリーズ勝ち抜けに王手という状況も相俟って、非常にスリリングな熱戦が予想される。
ヤンキースにとってのポストシーズン勝利請負人である田中将大は、シリーズ第2戦での先発が予想される。言うまでもなく、ヤンキース1勝で迎えた場合、田中はとどめを刺す役割を担うことになるが、初戦を落とした場合は頼みの綱となるわけで、何れにしろ、重責を負うことになる。
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