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3ヶ月余に及んだシャットダウンを乗り越えてシーズン開幕の決まったMLB。現地7月1日からは、各球団が中断されていたスプリング・トレーニングを再開させるわけだが、『MLB.com』ではそのキャンプ再始動を前に、各球団の今季のみどころをリストアップした記事を続々と掲載している。
同サイトでマリナーズを担当するお馴染みのグレッグ・ジョンズ記者は、現地6月30日付の記事で、今季のマリナーズのみどころとして3つのポイントを挙げ、その1つを“キクチの教育は実を結ぶか?”とした。
昨季、4年5600万ドル(約60億円)という契約でマリナーズに入団した菊池雄星について、記事では「ここ2年間でディポトGMが獲得した大型フリーエージェントの1人」と形容した。
その上で、昨季のパフォーマンスについては、「29歳はルーキーシーズンで時折輝きを見せたが、全体像としてはやや期待はずれとなり、シーズン後半に苦しみを見せるなか、32試合の出場で、6勝11敗、防御率5.46に終わった」と評価。
そして、「新しい文化や言語、そして異なるボール、さらには父親の死や第一子の誕生といった私生活の変化に対処したキクチの1年目の成長曲線は急角度だったことをマリナーズは確信している」とコメント。
さらに今春の出来については「キクチはキャンプ序盤にすこぶる良い投球を見せており、最後に登板したパドレスとのカクタスリーグの試合は、3回無失点で5奪三振とした」と、2年目の躍進を期待させる内容であったと振り返り、3月にスコット・サーバイス監督の述べた次のコメントを紹介した。
「我々はこの春を通して、ユウセイの球速が速くなっているのを見た。試合には92~94マイル(148~151キロ)ほどで入ったが、彼はカーブを含め、しっくり来るようになると、何度か96マイル(154キロ)のボールを投げた。彼はこの春を通して良い感じだ。彼は別人のようだね」。
“別人”菊池が“真骨頂”を発揮するべく、2年目のシーズンに挑む。
J SPORTS 編集部
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