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7月下旬に開幕することが決定したMLBの2020年シーズンは60試合での開催となるわけだが、果たしてこの日程は、各球団にどう作用するのか。
『MLB.com』でエンゼルを担当するレット・ボリンガー記者は、新指揮官を迎えた球団が久しぶりのポストシーズン進出を目指す上で、この短縮日程は有利に働くと見ている。
ボリンガー記者は、現地6月30日付で同サイトに投稿した記事の冒頭で、「監督としてジョー・マドンを雇い、オフシーズンにアンソニー・レンドンと7年契約を結んだ今季のエンゼルスはポストシーズン進出を見据えている」と今季を展望。
そして、「昨季3度目のア・リーグMVPを獲得したスーパースターのマイク・トラウトに加え、レンドンを1番打者に据え、二刀流スターのショウヘイ・オオタニは体調万全で、打者及び投手としてキャンプ初日を迎えるのである」と3人のキーマンへの期待を滲ませた。
さらに記事では、今季エンゼルスの注目ポイントを3つ挙げ、大谷を含む先発ローテーションをその筆頭としてピックアップ。
「元々、エンゼルスはオオタニの二刀流選手としての準備が間に合わず、右腕のグリフィン・カニングを右肘のケガにより欠いた状態でシーズン開幕を迎えるはずだったが、球団は両者共に体調万全でシーズンを迎えられるという事実に助けられることになった」。
開幕の遅延による恩恵に触れた上で、「オオタニはルーキーイヤーと同様に、週1でマウンドに上がり、指名打者として週に3試合から5試合に出場することになるだろう」と大谷の起用法について述べた。
さらに、先発ローテーションについては、「シーズンを通してオオタニを先発ローテーションへ加えられるのは大幅な増強だが、6人目の座が空席となるなか、ローテーションを固めることになるベテランのアンドリュー・ヘイニー、ディラン・バンディ、そしてフリオ・テヘラン次第ではある」。
そして、「60試合のシーズンになるということは、162試合のシーズンに比べ、選手層の厚みは問われなくなるので、これもエンゼルスにとっては恩恵となるだろう」とここでも、60試合制の利点について触れた。
「救援投手はいつも以上にフレッシュな状態なので特にシーズン序盤、マドン監督はアグレッシブな姿勢でゲームをブルペンに託すことになるだろう」と、早めの継投策を予想。
メジャー開幕まで3週間余。もうあと少しで、マウンドと打席の両方で躍動する大谷の姿が見られるのだ。
J SPORTS 編集部
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