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野球 コラム 2019年11月4日

強力な布陣で世界に挑む侍ジャパン。世界野球WBSCプレミア12

野球好きコラム by 大島 和人
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「世界野球WBSCプレミア12」は11月2日(現地時間)のアメリカvs.メキシコ戦で開幕した。稲葉篤紀監督率いる侍ジャパンはカナダとの親善試合を終え、11月5日(火)にグループBの緒戦ベネズエラ戦を迎える。

日本の男子野球は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が発表する世界ランキングで現在1位。堂々たる資格をもって、「世界トップ12」の大会に出場している。

日本は来夏に東京オリンピックを控えているが、既に出場権を得ている。したがって他国のような「プレミア12の結果に出場がかかっている」状況ではないが、貴重な準備の場だ。

オリンピックはメジャーリーグベースボール(MLB)のシーズン中に開催されるため、「海外組」の招集が難しい。しかし、日本球界には素晴らしい人材がいる。

今回の侍ジャパンは「国内組」からベストと言い得るメンバーが選出された。まず投手陣を見てみよう。

◆投手
11 岸 孝之(楽天)
13 山岡泰輔(オリックス)
17 大竹 寛(巨人)
18 山口 俊(巨人)
19 山崎康晃(DeNA)
20 甲斐野央(ソフトバンク)
21 今永昇太(DeNA)
22 大野雄大(中日)
28 高橋 礼(ソフトバンク)
43 山本由伸(オリックス)
47 中川皓太(巨人)
57 嘉弥真新也(ソフトバンク)
90 田口麗斗(巨人)

パ・リーグ最優秀防御率の山本由伸と、セ・リーグ最優秀防御率の大野雄大が揃い踏み。山口俊はカナダとの親善試合こそ苦しんだが、セ・リーグ最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手三冠に輝いている。

抑えはやはりセ・リーグ最多セーブの山崎康晃だろう。ツーシームを武器とする山崎、フォークがいい山本。スライダーが素晴らしい山岡泰輔と、それぞれ違う決め球を持っていることも頼もしい。

また、13投手中5投手が左腕だ。国際試合で効く“変則タイプ”も、左横手投げの嘉弥真新也と、右下手投げの高橋礼がいる。

千賀滉大(ソフトバンク)が肩、松井裕樹、森原康平(ともに楽天)が肘の違和感で代表を辞退したことは残念だが、世界の舞台で戦うためには十分な陣容が揃っている。次いで捕手、野手陣を見る。

◆捕手
10 小林誠司(巨人)
27 会沢 翼(広島)
62 甲斐拓也(ソフトバンク)

今季の小林誠司はリーグ戦の出場が92試合で、打率も.244にとどまっている。一方で2017年のワールドベースボールクラシック(WBC)では日本の正捕手を勤め、6試合で打率4割5分、1本塁打、6打点と驚異的な成績も挙げた。短期決戦、国際舞台の実績を考えれば、当然の選出だ。

パ・リーグ首位打者の森友哉はコンディション面の不安で辞退した模様だが、打力に恵まれた会沢翼、強肩の甲斐拓也もおり、やはりバランスの取れた構成だ。

◆内野手
1 山田哲人(ヤクルト)
2 源田壮亮(西武)
3 浅村栄斗(楽天)
4 菊池涼介(広島)
5 外崎修汰(西武)
6 坂本勇人(巨人)
7 松田宣浩(ソフトバンク)

日本のプロ野球界のベストと言い得るメンバーだろう。パ・リーグの本塁打王・山川穂高(西武)こそ不在だが、守備や走塁も含めて万能なアスリートが揃っている。

捕手も含めると甲斐拓也、菊池涼介、源田壮亮ら10名が今季のゴールデングラブ賞受賞者。また周東は走塁のスペシャリストだ。

山田哲人は通算3回「トリプルスリー(3割30本塁打30盗塁以上)」を経験している球史に残るオールラウンダーで、今季も打率こそ2割7分台だが35本塁打&33盗塁を記録。坂本は過去に4度ベストナインに輝いているショートストップで。今季は40本塁打を放った。

松田宣浩はチーム最年長で、13年と17年のWBC、15年のプレミア12を経験している。となればチームを引っ張る役目も期待されているはずだ。

浅村栄斗は二塁手としてゴールデングラブを受賞している選手だが、このチームでは一塁手としての起用になりそう。西武に在籍していた昨季は打点王を獲得し、今年のクライマックスシリーズは3試合で4本塁打を放った強打者だ。

外崎修汰は内外野様々なポジションを守れるユーティリティ。彼のような選手が陣容に加わっていることは、アクシデントの備えという意味でも心強い。

◆外野手
8 近藤健介(日本ハム)
9 丸佳浩(広島)
23 周東佑京(ソフトバンク)
34 吉田正尚(オリックス)
51 鈴木誠也(広島)

外野は今季のセ・リーグ首位打者、最高出塁率に輝いた鈴木誠也がいる。近藤健介はキャリア通算打率が3割、出塁率は4割を記録しているバットコントロールと選球眼の持ち主。

吉田正尚は173センチの一般人体型ながら、直近の2年で打率.320以上、25本塁打以上を記録している打撃職人。彼らのようなタイプが国際舞台にどう対応するかも興味深い。

MLB挑戦を表明している秋山翔吾が親善試合で右足に死球を受け、骨折で出場を逃したことは残念だ。しかし、丸佳浩が新たに登録されており「穴」とはならないだろう。

日本はオープニングラウンドをチャイニーズタイペイで戦い、グループBの2位以内に入ればスーパーラウンド進出。スーパーラウンドは11日から日本で行われる。

◆グループB試合予定
・11月5日(火)午後7:00 日本 vs. ベネズエラ 桃園国際球場
・11月6日(水)午後7:00 日本 vs. プエルトリコ 桃園国際球場
・11月7日(木)午後7:30 日本 vs. チャイニーズタイペイ 台中インターコンチネンタル球場

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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