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すでに地区優勝を視野に入れているロサンゼルス・ドジャースで先発ローテーションの一角を務める前田健太。
日本時間11日(現地10日)に本拠地でのダイアモンドバックス戦で7回3安打無失点の好投を披露し、実に2ヶ月以上遠ざかっていた勝利を手にした。
◆試合結果
ARI|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
LAD|0 1 1 2 0 0 0 0 X|4
この日、快心のパフォーマンスを見せた前田について、地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は、引き続き「ポストシーズンで彼がブルペンに回るプランは変わらないであろう」と掲載。
しかし、「先発ローテーションからでもピッチングスタッフにインパクトを与えられることを示した」と論じている。以下、同紙が現地10日付で電子版に掲載した記事の抜粋である。
「この10月、恐らくデーブ・ロバーツ監督は試合終盤にボールをケンタ・マエダに託すことになるだろう。
しかし、この土曜日、ドジャースタジアムで52,606人の観客を前に、ロサンゼルスが4-0でアリゾナ・ダイアモンドバックスに勝利した試合。
マエダがここ数ヶ月、あるいは今季最高の先発となる7回3安打6奪三振の珠玉のパフォーマンスで悠々と投げるなか、ドジャースの監督は座って寛いでいた」。
ドジャースは今年もポストシーズンでは、前田をブルペンに回すものと見られている。
前田の真夏のスランプ(直近の12試合を0勝6敗、防御率5.26として土曜の試合を迎えた)は、この見通しをより確実にしていた。
5月31日以来の勝利を手にした土曜のパフォーマンスだけでは、恐らくこのプランは変えないだろう。しかし、これにより、ドジャースが前田をローテーションから外す構想は少し立てづらくなるだろう。
「何でも起こりうる。まだ我々には多くの試合が残されている」とロバーツ監督。「ポストシーズンでは、ベストの選手たちに先発させ、相手に対して分のある選手をブルペンに置きたいと考えている」。
試合前、ロバーツ監督は前田に対し、より攻撃的に、より良い投球の組み立てで、「そこまで予測し易くならない」よう欲していた。
前田はこれに答え、カウント序盤でスライダーやチェンジアップを混ぜて先行し、アリゾナ打線のバランスを崩し続けた。
前田は7回中5回で、三者凡退とし、二塁を踏ませた打者もわずか1人に抑えた。前田は今季先発した試合で4度目となる無四球を記録。ストレス皆無の93球を投げて降板となった。
「苦境に立たされたブルペンにおけるマエダの存在は、今年も歓迎されるだろう。しかしながら、マエダの輝かしい先発での投球は、先発ローテーションからでも、ピッチングスタッフにインパクトを与えられることを示したのである」。
「我々はケンタを先発投手と見なしている」とロバーツ監督は述べた。「彼の仕事は、マウンドへ上がって投げ続け、我々の仕事を更に難しくすることなのだ」。
ポストシーズンへ向け、前田の復調はドジャース首脳陣にとって嬉しい悩みとなりそうだ。
J SPORTS 編集部
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