大谷翔平、復帰後は指名打者のレギュラー

『MLB.com』が現地2日に掲載した“ア・リーグ西地区今月注目の5選手”という記事の中で、大谷翔平を注目選手の1人として選出した。以下、同記事に掲載された大谷の選出理由である。

「10月1日にトミー・ジョン手術を受けたオオタニは、指名打者として5月初旬に復帰することが決まっている。現ア・リーグ新人王は、そのパワーとスピードでエンジェルス打線に大幅な戦力アップを与えることになるだろう」。

実戦形式の打撃練習に加わる代わりに、リハビリ課題をスキップした大谷は、出始めに試合勘の鈍りを見せるかもしれないが、彼が指名打者のレギュラーとして出場することにエンジェルスが胸を躍らせているのは間違いない。

エンジェルスのブラッド・オースマス監督は、大谷の復帰は来週に組まれているデトロイトとのシリーズ以降になること明言している。

これについて地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』は現地1日付で電子に掲載した「待ち切れないオオタニがエンジェルスへの復帰を熱望」という記事で、次のように報じている。

「エンジェルスファンは、ショウヘイ・オオタニがまだチームでプレーしていないことに苛立ちを感じている」。その気持ちは大谷も同じだ。

「第1に僕はとてもせっかちなのです」と大谷は水曜に通訳を介して述べた。「（復帰が）近づくに従い、さらに待ち切れなくなってきました」。

大谷は水曜午後の実戦形式の練習で、更に7打席をこなし、通算打席を32とした。これまで監督のブラッド・オースマスは、大谷には40前後の打席数が必要になるだろうと述べている。

大谷自身はかなり前から、もう（実戦形式での）打席数は必要ないと考えていることを明らかにしている。記事によると、監督は大谷のフラストレーションを理解していると述べた上で、次のようにコメントしたとのこと。

「これは一連の過程であり、我々はそれを辿っていかなければならない。それは彼も理解していると思う。選手はプレーしたいものである。それが普通のことだし、ショウヘイに限ったことではない。

我々はまだ、全ての過程を経なければならない。ケガをすれば、プレー復帰まで段階を経るものであり、彼はその終わりに近づいている」。

オースマス監督は、この水曜に大谷のプレー時間について、ひとつだけ詳しい情報を繰り返し述べた。彼は大谷が復帰した後は、（相手投手に応じて）交代出場させないと述べたのである。

「彼は復帰したら、左投手とも対戦する」とオースマス監督。

相手チームの先発投手にかかわらず、指名打者のレギュラーとして大谷のポジションが固定されることが明らかになったのは、復帰を心待ちにするファンにとって朗報と言えよう。