イチロー、野球人としての第2章が始まる

現地30日、シアトル・マリナーズは今年3月に現役を退いたイチローが球団の会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したことを発表した。

『MLB.com』は同日付の記事にて、このニュースを次のように報じた。

「イチロー・スズキが6週間前に東京で引退して以来、マリナーズが前進する上で球団の象徴がどのような役目を引き受けるかについての疑問が浮上していた。

この火曜に球団が、45歳のイチローはメジャーリーグのチームと、タコマ近郊にあるトリプルAのアフィリエイトの両方のインストラクターとしての仕事を始めると発表したことで、遂にその答えが明かされた」。

イチローの正式な肩書きは『会長付き特別補佐』であり、彼は既に火曜の午後には試合前の会議に参加し、Tモバイルパークでのシアトルのシリーズ初戦を前に、選手たちと練習に加わることでその任に当たっている。

彼は外野の守備、走塁、そして打撃に特化することになるが、これは彼が19年に及ぶメジャーリーグでのキャリアで、それらの分野で卓越して優れていたことを考えると驚きではない。

なお、同記事は、イチローは主にマリナーズのホームゲーム、そして不定期的にタコマでの試合にて現場で任に当たり、遠征には帯同しない見通しであるとしている。

また、全国紙の『USAトゥデイ』は電子版でこのニュースを次のような書き出しで報じている。

「イチロー・スズキが火曜にシアトル・マリナーズのクラブハウスに帰ってきた。彼は最初のミーティングでは、ユニフォームを着用し、更には打撃用グローブさえ着用していた」。

「私にとって、彼は打撃用グローブを着けてコーチ陣のミーティングへ来た最初のコーチだと言わなければならないね」とシアトルのスコット・サーバイス監督はおどけた。

「これはスズキによる更なるカムバックではない。彼は選手としてのキャリアからは完全に引退している。しかし、この火曜は、彼が会長付き特別補佐としてマリナーズに再加入したことで、彼にとって次章の始まりとなった」。

遂に野球人イチローの新章が幕を開けた。