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シアトル・マリナーズの菊池雄星が、デビュー6試合目で遂にメジャー初白星を手にした。
敵地で現地20日に開催されたエンゼルス戦に先発登板した菊池は、敵軍ダグアウトで、高校の後輩である大谷翔平が観戦するなか、5回10安打4失点とやや精彩を欠くも、味方によるホームラン攻勢の援護に助けられ、勝ち投手の権利を手にしたまま降板。
試合は少ないリードを守り切ったマリナーズが6-5で接戦をものにし、菊池に待望のメジャー初白星を届ける結果となった。
地元紙『シアトル・タイムズ』は同日付で電子版に掲載した速報記事で、菊池による初勝利を次のように報じている。
「投手の勝ち星を適正基準として信じているか否かに関係なく、それ自体には意味があるものだし、特に今日マウンドに上がった男にとっては大きな意味を持っていた。
分析を重視する先発投手のほとんどが、投手の成功を判断する上で投手の勝ち星は有益な判断基準ではないと捲し立てたとしても、彼らは自身のメジャー初白星がいつどこでどのようにして得られたものかは言えるものである。
それは全ての先発投手にとっての祭典であり、彼らのキャリアにおける素晴らしい思い出なのである。
ユウセイ・キクチにとって、マリナーズでの最初のシーズンのその瞬間はもっと早くにやってくるべきだった」。
最初の数試合で良い投球を見せていた菊池は、勝利を渇望していたが、マリナーズの不安定なブルペンと粗悪な守備が、その実現を阻んでいた。
しかし、勝利投手としての権利に必要な5回をなんとか投げ切ったこの夜の試合は、ブルペンの仕事により、忘れ難いものとなった。
4人の救援投手が最後の4回を守り切り、シアトルによる6-5の勝利と、菊池によるメジャー初勝利を確定させた。
「彼に初勝利を挙げさせることができて良かった」とスコット・サーバイス監督。「もちろん、彼は既に今季何試合かで今日よりも良い投球をしているけれど、我々はそのリードを維持することができなった。しかし、今日はやり切った」。
菊池のメジャー初勝利は今季6度目の先発で実現した。
J SPORTS 編集部
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