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本拠地リグレー・フィールドでの初勝利を目指し、現地20日のダイアモンドバックス戦で先発マウンドに上がったシカゴ・カブスのダルビッシュ有。
初回に2本のホームランを許すなど、5回3失点で今季3敗目を喫した。この敗戦について、『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は、同日付の記事の中で次のように記述している。
「カブスのジョー・マッドン監督は今一度、ユウ・ダルビッシュが今週序盤にマイアミで見せた勢いあるパフォーマンスを望んだ」。 土曜の午後にダイヤモンドバックスとの試合に臨むにあたり、マッドン監督は少しずつ上向いて来ているここ最近のダルビッシュの調子が、大きく前進することを願っていた。
「前回見たのは、気持ちで投げる投球だった」とマッドン監督はこの日の試合前に述べた。
「今は彼のその部分に惚れ込んでいる。とにかくマウンド上で、活き活きと投げ、全ての足枷を取っ払ってくれれば、それで良いと思っている。彼の能力はそれぐらい良いのだ」。
だが、この日、ダイヤモンドバックスと対戦したダルビッシュの速球が99マイルに届くことはなく、マイアミに対して見せたような自信を感じさせる立ち振る舞いも影を潜めた。
さらにバスティアン記者は同じ記事の中で、ダルビッシュは初回に打たれた2本のホームランで墓穴を掘ったと評し、次のように続けた。
2日間連続してミシガン湖から強く冷たい風が吹き付けた。センター方向に打ち出されたボールは何れも右翼方向へと流れ、失速した。
しかし、右翼へ直接上がった高いボールはまた別の話で、これはダルビッシュが初回に知ることになった。
「これがここのベースボールさ」と土曜にセンターを守ったジェイソン・ヘイワード。
初回2人目の打者のエドアルド・エスコバーに対し、ダルビッシュはカウントを2-0とした。右腕は時速92.7マイルのフォーシームを投じるも、これをストライクゾーン真ん中に入れてしまった。
アリゾナの三塁手はこれを初速104.1マイルの打撃で右翼中段へと運んだ。「エスコバーはかっ飛ばしたね」とマッドン監督。
その後、一旦立ち直ったダルビッシュはデビッド・ペラルタに対し、2球続けて内角のスライダーを空振りさせた。
ダルビッシュはカウント0-2から同じ戦術を選び、ダイヤモンドバックスの左翼手に3球連続でスライダーを投じた。しかし、ペラルタはこれに対して調整し、低めのボールを初速111.3マイルの打撃で打ち返して右翼へ運んだ。
「あれは自分で投げたかった投球」とダルビッシュ。「バックフットスライダー。彼に捉えられた。それだけ」。
J SPORTS 編集部
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