人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2018年5月30日

【中日好き】小笠原慎之介、エースの階段

野球好きコラム by 森 貴俊
  • Line

「2軍では実戦に投げなくてもいいよ。それでいいのかってのを。もう一度考える時間を与えたんだ。まだ20歳だろ。35歳までとしてもあと15年もある。このままじゃあ…」。

寂しいだろ…と続くようにも感じる森監督の表情だった。

近藤投手コーチはこう話す。「開幕投手とはそうなるものです。相手の投手だってエース級が来る。そこで自分はクオリティースタートしているから問題ないでしょとはならない」。

「そもそも、慎之介をそのレベルのスケールでいいとはしていない。ドラゴンズの将来を背負う存在、だからこそ1試合投げ抜くって投球を目指してほしい」。

「俺が投げる日は中継ぎを休ませる。1点しか援護点がないなら、0点に抑えてやるって投球を目指してほしい。慎之介は強い子だよ。それはみんな分かっている。6回100球の壁を越えないと。それができる投手だと信じています」と話す。

思いを素直に言葉にしてきた左腕は今、胸中にある思いをぐっと飲み込み我慢している。

「もっと長いイニングを投げろって事です。次の登板?聞いていません。あるかどうかも分かりません」。そっけなくも見えるが、その表情からは誰よりも勝ちたい思いが伝わってくる。

クオリティースタート(QS)は時に投手を甘やかす。あくまでも指標であり、試合を作る確率を数字化したものだ。QS率の高い投手は勝つ確率もおのずと高い。

しかし、エースと呼ばれる投手たちはこの確率を超えた物を持っている。絶対に点はやらない。絶対に逆転は許さないとする投球を何度も披露してきた。

勝つことへの意欲以上に、己の意地とプライドをマウンドで見せつける投球。そんな姿に多くのプロ野球ファンは魅了されてきた。

エースの階段を登ってこい!そんなメッセージに、いつの日か小笠原慎之介は必ず答えてくれると信じている。

NO IMAGE

森 貴俊

1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ