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奈良岡功大選手
バドミントン日本男子シングルスの新エースは、21歳の奈良岡功大(IMG)だ。2022年の6月に日本A代表へ昇格。 シーズン後半は国際大会で上位に入り続け、成績上位者のみ参加できるBWFワールドツアーファイナルズに出場してベスト4。21年東京五輪と22年世界選手権を制した王者ビクター・アクセルセン(デンマーク)と接戦を展開し、トップ争いに食い込んだ。21年のBWF年間アワードでは、将来有望な選手に贈られるMost Promising Player賞を受賞。世界ランクは1年で47位から7位へと大幅に上がり、同種目で日本勢最上位となった。奈良岡とは、一体どういう選手なのか。目覚ましい躍進を見せた1年、世界王者との対戦を振り返るとともに、2024年パリ五輪への展望を含めて、話を聞いた。
(取材日:2022年12月20日)
――ファイナルズの準決勝、世界王者アクセルセン選手との試合は、ネット前の攻防で主導権を握るなど良い展開も多く大接戦でした。どのような手ごたえがありましたか
正直、勝てるとは思っていなかったですし、1ゲーム取れるとも思っていませんでした。ただ、やるからには食らいついていきたいと全力で行った結果、相手の長所を出させないプレーができ、 ファイナルゲームの18点まで追い詰めることができたので、良かったと思います。(相手選手の)上からのショットがすごく良いので、できるだけ打たせない、良い体勢で落下点に入らせないように、気をつけながらロブなどを打ちました。自分の得意なショットとして(ネット前からネット前に落とす)ヘアピンがあるので、ネット前で勝負ができて良かったです。
――アクセルセン選手とは10月のフランスオープンで1度、今回のファイナルズで2度、対戦。慣れた部分もあるのでは?サービスレシーブでボディへのアタックを何度か受け、やり返す場面もありました。駆け引きの面ではいかがでしたか
3回対戦している分、少しずつ(球筋が)読めているので、さらにもう何回か対戦したいです。サービスに関しては、相手は身長が高い分、前にプレッシャーをかけやすいでしょうし、こちらがプレッシャーをかけても、後ろに打たれても(リーチが長いので)届くという選手。打たれても仕方がないと割り切っていました。打たれるなら、自分も打つなど対策をしていました。
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