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バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は、22日に各種目の3回戦を行い、女子ダブルスで連覇を狙う松本麻佑/永原和可那(北都銀行)らがベスト8入りを果たした。23日に行われる準々決勝で世界ランク8位の米元小春/田中志穂(北都銀行)と同門対決に臨むことが決まり、今大会は3位決定戦が行われないため、この種目の日本勢のメダル獲得が確定した。また、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)が初の8強入り。同種目で日本勢初となるメダル獲得に王手をかけた。22日に試合を行った日本女子および混合種目の様子を伝える。
女子シングルス
2年ぶりの優勝を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)は、2-0で世界ランク11位のスン・ジヒョン(韓国)を破った。1ゲーム目は接戦だったが、絶妙な高さのクリアを駆使し、意図的に攻めさせてレシーブでゲームをコントロール。体力を消耗させた第2ゲームは、一気に押し切った。満足することなく「ベスト8からが本当の勝負」と次に目を向けた。翌23日の準々決勝では、世界ランク7位のホ・ビンジャオ(中国)と対戦する。
女子ダブルス
女子ダブルスは、日本から出場している4組すべてが8強入り。世界ランク1位の松本/永原は、同25位のデンマークペアに苦戦したが、2-0(21-19、21-19)で勝利した。相手も高さがあり、強打を打たれて苦しんだが、前半の貯金で逃げ切る展開。永原は「サービス場面から返球が甘くなって流れを渡してしまった」と反省点を口にした。
米元/田中は、同11位のタイのペアに2-0(21-18、21-18)で勝利。翌23日の準々決勝では松本、永原との同門対決に臨むことになった。田中は「どれだけ落ち着いて配球できるかが鍵」と意気込みを語った。
2大会連続準優勝の福島由紀、廣田彩花(アメリカンベイプ)は、2-0(22-20、21-16)で、世界ランク13位のリー・ウェンメイ/ツェン・ユー(中国)を破った。7月のダイハツヨネックスジャパンオープンの雪辱戦。第1ゲーム終盤は20-13から追いつかれる不安な展開だったが、徹底して攻めないラリーを展開して、得意の守備と耐久力で勝利を収めた。福島は「レシーブから攻めることが良かった」と試合を振り返った。
2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)は、世界ランク13位のマレーシアペアに快勝。体調不良に陥ったインドネシアオープンで勝った際に手応えが良かったというレシーブで、相手の強打を封印。過去6大会で17年に銅メダルを獲得した以外は8強入りを逃していたため、高橋は「ベスト16の壁を越えられて良かった」と安堵の表情を見せた。
混合ダブルス
世界ランク3位の渡辺/東野は、クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド)に2-0で勝利。渡辺は「スピード面で僕らの方が早く、攻撃のリズムが作りやすかった。相手が疲れていて、気を許すことなくラリーを展開できたのが良かった」と手ごたえを話した。
23日の準々決勝は、この日、保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)を破った世界ランク5位のマレーシアペアと対戦する。
文/写真:平野 貴也
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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