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バドミントン コラム 2019年8月5日

女子シングルスは郡司、ダブルスは大竹&高橋がV! ともに春夏2冠

バド×レポ by 平野 貴也
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郡司莉子(八代白百合学園/熊本)
全国高校総体(インターハイ)バドミントン競技は5日に最終日を迎え、個人対抗女子シングルスの決勝戦は、郡司莉子(八代白百合学園/熊本)が2-1(17-21、21-16、21-17)で内山智尋(ふたば未来学園/福島)を下し、初優勝を飾った。郡司は、春の全国高校選抜も優勝しており、2年生で春夏2冠を達成した。

強打のモーションからネット前へスッと落とすドロップショットにキレ味があり、相手に下から拾わせ、上から容赦のないパワーショットをたたきつけた。決勝戦までは、1ゲームも奪われることなく、すべてストレート勝ち。順調だっただけに、決勝戦では、第1ゲームを奪われて焦りが見えた。それでも「公式戦で一度も勝ったことのない相手。最初は、持ち味を出させてもらえなかった。でも、もう取られてもいいから自分の最大の特徴であるスマッシュを生かして勝ちに行こうと思った」と気持ちを切り替え、巻き返した。
郡司は、この日は2試合のみだが、相手の内山は4試合目。さすがにファイナルゲームは疲労の色を隠せなかったが、それでも終盤に猛追するなど、目を見張るプレーを見せた。郡司が飲み込まれても不思議のない試合展開でもあったが、この日は、背中を押す大きな力があった。この試合が大会を締めくくる一戦となったため、熊本勢が男女関係なく大声援で後押し。郡司は「会場が八代で、たくさんの人が応援してくれたので、楽しんで試合をできた」と応援に感謝した。憧れの存在は、世界ランク1位の山口茜(再春館製薬所)。「ジュニアからもどんどん社会人に勝っていけるようにしたい。大変だろうけど、そこを楽しめるかどうかが、上に行けるかどうかだと思う。山口選手は、会場のどよめきを楽しめているというところが、一番尊敬しているところ。自分もそういう選手になりたい」と将来の目標を語った。
大竹望月、高橋美優(青森山田/青森)
女子ダブルスの決勝戦は、大竹望月、高橋美優(青森山田/青森)が2-1(20-22、21-16、21-11)で内山/廣上瑠依(ふたば未来学園/福島)を下して春夏2冠を達成した。こちらも1ゲームを落としたのは、決勝戦のみ。しかし、第2ゲームからは、しっかりと立て直して底力を見せた。3年生の大竹は「2ゲーム以降は、点数を抑えて勝つことができた。春に続いて2冠が取れて、ホッとした。春夏を通じて、気持ちの部分で相手を上回れば、相手以上のプレーができると思った。これをきっかけに、卒業後は実業団で1年目から上の人たちと戦える選手になりたい」と喜びを語った。長身のサウスポーで2年生の高橋は、シングルス準決勝で敗れた後、気持ちを切り替えて臨んでいた。高橋は「3年生が最後の大会。団体戦で負けて、ダブルスは譲れないと思っていた。シングルスの準決勝で負けたけど、私は(2年生だから)先生からも『来年、頑張ろう』と言われたので、完全に切り替えて臨めた。インターハイは、団体、シングルス、ダブルスと3つあるので、切り替えが大事だと思った。来年は、もっと体力、気力でどこよりも強く、どのチームよりも強いエースでなければいけないと思うし、来年は3冠を取りたい」と力強く話した。女子の個人対抗は、ともに春・夏2冠。標的とされる中でも勝ち切る強さが際立っていた。
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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