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バドミントン コラム 2019年7月25日

女子ダブルス8強の半分が日本勢、「ナガマツ」と「シダマツ」が激突

バド×レポ by 平野 貴也
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福島由紀、廣田彩花組
バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は25日に武蔵野の森総合スポーツプラザで各種目の2回戦を行い、女子ダブルスでは日本勢4組が準々決勝に駒を進めた。ベスト8の半分が、日本勢。地元開催の大会とはいえ、選手層の厚さを見せつける勝ち上がりだ。

23日に更新された最新世界ランクで1位に返り咲いた福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ)は、2-0(21-15、21-2)でデルフィーヌ・デルリュ、リー・パレルモ組(フランス)に勝利した。廣田が「1ゲーム目は相手のタイミングに合ってしまったが、ミスの部分を修正すれば大丈夫だと思っていた」と話したとおり、1ゲーム目の終盤からは完全にペースを握り、圧倒。福島も「我慢の勝負で相手にミスをさせるようにできて、2ゲーム目につながった」と話し、修正が効果を発揮したゲームを振り返った。

高橋礼華、松友美佐紀組
高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は、チェン・イェナ、キム・ヘリン組(韓国)に2-0(21-17、21-13)で勝利した。相手は、ともに身長170センチを超える長身で、上から力強いショットを打たれて点を奪われる場面もあったが、レシーブで相手のいないスペースを突いたり、ネット前にストンと落とすショットで相手を守勢に追い込んだりと揺さぶりをかけて攻略した。松友は「11点からリズムをつかんでくるのかなと思って、追い上げられても自分たちのプレーをすれば大丈夫と思ってプレーし、勝つことができて良かった」と試合の感触を語った。準々決勝の相手は、前回大会の初戦で敗れたドゥ・ユエ、リ・インフイ組(中国)。高橋は「爆発的なパワーはないけど、巧さがある。相手に合わせ過ぎず、自分たちのプレーを出したい」と意気込みを語った。
松本麻佑、永原和可那組
松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)は、チョウ・メイクァン、リー・メンイェン(マレーシア)にストレート勝ちを収めた。第1ゲームは5-5から抜け出し、松本が後衛から鮮やかなドロップショットを決めて11-6で折り返した。しかし、終盤から接戦に持ち込まれた。第1ゲームを21-18で逃げ切ったが、第2ゲームも流れは悪く、接戦。21-19で制してストレート勝ちを収めたが、試合後のコメントは歯切れが悪かった。永原は「勝てているけど、自分たちの形が出せず、満足はできない」と顔をしかめ、松本は「本当はもう少し点差を離して勝ちたかった。決め急いで、我慢のラリーでもミスが出たので修正したい」と課題を挙げた。
志田千陽、松山奈未組
日本B代表の志田千陽、松山奈未(再春館製薬所)は、ジョンコルファン・キティタラクル、ラウィンダ・プラジョンジャイ(タイ)に2-1(16-21、21-12、21-13)で逆転勝ち。今大会の第1目標だったベスト8に到達した。第1ゲームはリードを許し、終盤に1点差に詰め寄ったが、突き放された。しかし、第2ゲームは12点で圧倒。ファイナルゲームも持ち味のスピードを生かした展開に持ち込んだ。翌26日の準々決勝では、長身ペアで強打を打てる松本、永原組と対戦する。松山は「前衛につかまったら、やられてしまうので注意したい」と相手の高さに警戒心を示した。パワー対スピードの戦いになりそうだ。

8強に4組が進出した日本女子ダブルスが準々決勝でもレベルの高さを見せてくれるに違いない。
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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