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バドミントン コラム 2019年7月23日

桃田「出し惜しみしている場合じゃない」、初戦は追い上げ許すも退ける

バド×レポ by 平野 貴也
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桃田賢斗
初戦でベテラン戦士に苦しめられたが、攻め返す気持ちで退けた。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」が23日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕し、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は2-0(21-17、22-20)で33歳のベテラン選手ハンス・クリスチャン・ソルバー・ヴィッテンフス(デンマーク)を破り、2回戦進出を決めた。
桃田は、序盤にフットワークで相手を圧倒。「1試合1試合をどん欲に勝ちに行こうと決めていて、もう出し惜しみしている場合ではないので、1ゲーム目からギアを上げてプレーした」と話したとおり、11-1という圧倒的なスコアで第1ゲームを折り返した。しかし、そこから相手の粘りを受け、21-17でゲームを先取したものの、試合のペースを乱された。

前週のインドネシアオープンで2回戦負けを喫した後の大会で、続けて番狂わせを許すわけにはいかない。第2ゲームも相手と競り合う展開になったが、終盤の17-17から攻める気持ちを呼び起こした。「先週は弱気になってしまったが、スピードを上げてプレーできた。また、こういう展開になったかと思ったけど、昨日の会見で『自分から逃げない』と言ってしまったので、相手コートに押していけたのが良かったと思う。球を置きにいかずに、押していけた」と振り返った桃田が勝機をつかんだ。しかし、第2ゲームは、薄氷の上を歩く勝ち方だった。20-19のマッチポイントでスマッシュがミスショット。観衆から「ああ……」とため息が漏れた。20-20からは相手のクロススマッシュによって一度は相手の得点がコールされたが、桃田は映像による見直しを行うチャンレジをコールして成功。21-20とすると、最後はマッチポイントを物にしてガッツポーズを見せた。
ストレートで勝ちたいのは、リスクを負いたくない気持ちだけでなく、連覇を見越した上での気持ちでもある。桃田は「この大会は、2連覇を狙いに行くつもりで挑んでいる。1ゲーム落としてしまうと、後々に響くかなと思ったので、2-0で試合を終わらせられたのは大きいと思い、ガッツポーズが出た。ファイナルゲームにもつれたら、どちらが勝つか分からない嫌な雰囲気になると思ったので、勝ち切れて良かった」と落ち着いた表情で話した。

今大会は、東京五輪の1年前に同じ会場で行われているため、プレ五輪としての位置付けを持っている。五輪の出場を狙う世界の強豪が集い、会場の感触を確かめながら、タイトルを狙っている。しかし、男子シングルスは、当初エントリーしていた世界ランク2位の石宇奇(中国)や、同5位のビクター・アクセルセン(デンマーク)が負傷のため欠場。前週のインドネシアオープンで思うようにポイントを稼げなかった桃田は、是が非でも2連覇をしたい状況にある。目指してきた「追い込まれても強い桃田」の雄姿をファンに見せるため、25日の2回戦以降も勝ち上がることが期待される。

ジャパンオープン 男子シングルス 1回戦 桃田賢斗選手

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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