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バレーボール コラム 2026年10月20日

昨季トップサーブレシーバー・外崎航平、指先へのこだわりとタイトルホルダーの重圧

SVリーグコラム by 坂口 功将
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外崎航平(ヴォレアス北海道)

言葉の端々から感じられた、これから始まる新シーズンへの高揚感と同時に目についたのは指先だった。

10月5日に催された『大同生命SVリーグ 2026-27』のオープニングカンファレンスでの取材のこと。ヴォレアス北海道のリベロ、外崎航平へのインタビューの最中、その気になった部分について聞いてみる。

大同生命SVリーグ 2026-27 男子

―― 手のつめ、めちゃくちゃ綺麗ですね。こだわりとかお持ちなんですか?

「そうなんです。おそらく、つめが短いほうがいいとか、好みはさまざまだと思いますが、僕は深つめが嫌で。オーバーハンドパスの感覚にしても、少しつめが長いほうが好きだったんです。

ただ、トレーニングや重いボールを使っていると、つめが引っかかって割れてしまう。それが嫌だったので、3年前からジェルネイルをして指先を補強したら…いいじゃん、これ!!って。まったくオシャレでやっているわけでもなんでもないんです。今は少し長めなんですけど、バレーボールをするうえでは全然問題ありません」

外崎航平の手入れされた指先

両手のつめにしっかりと厚みを持たせたジェルネイル。聞くに、3週間から1カ月に1度のペースでサロンに通っているそう。

「綺麗でないよりかは、綺麗なほうがテンションは上がるでしょ?(笑)その意味では一石二鳥ぐらいな気持ちでいます。指先が補強されるし、気分も上がるし、というね」

瞬時のプレーで繊細なボールタッチが要求される、バレーボール選手のディテールを支えるのが、その指先というわけだ。

外崎といえば昨季はサーブレシーブ成功率53.4%をマークし、トップサーブレシーバーに輝いた。2023-24シーズンは同62.3%でリーグ全体8位、2024-25シーズンは同44.8%でこちらも8位と常にトップ10には名前を連ねてきている。

本人は「正直、僕が思っている以上にパフォーマンスがよかったと感じています。(昨季は)5番目くらいに入れればいいかな…と思っていたので、まさか1位になれるとは」と目を丸くする。一方で、個人賞に輝いたからこそ、2026-27シーズンはいっそう気を引き締めて臨んでいる様子がうかがえた。

「ある程度、数字を残した分、おそらく相手チームのサーバーたちも狙いどころなど、より戦術的な要素を絡めて打ってくるでしょうから、返球するにしても厳しくなるでしょう。それにコートに立つ外国籍選手も増えて、これまで以上にビッグサーバーが増えるリーグになるはず。そこでどれだけ返せるかは、個人的に楽しみにしています」

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今季から外国籍選手のオンザコートルールが、これまでの2名から3名に拡充されたことで、各チームも例年以上の補強を敢行し、より高い打点から、よりパワフルなサーブを打つプレーヤーたちと対峙することになる。

外崎の言葉どおり、レシーブする側からすれば試合中は常に緊迫した状態にならざるをえない。けれども、それをはね返してこそ、国内最高峰リーグのプレーヤーだ。

「何より自分の得意なところで捕球するのが一番ですから。苦手な部分を隠しながら、とはいえ、今季に向けてはそこも改善してきたので。どこで捕ってもある程度は返せるんだ、というメンタリティーも大事になってきますし、それは日々の練習や反復練習でつかんでいくしかありません。

ですから僕自身もパフォーマンスを向上し続けていかなければ、このステージで戦えないだろうなと考えています」

トップサーブレシーバーに輝いて、なお研鑽を積む。その外崎が口にした2026-27シーズンへの意気込み。

「昨シーズンよりもいい数字を残したいとは思いますが…言うのは簡単で。正直なところ、現実的に難しいと想像しています。でも、だからこそ挑戦しがいがあります。

それに昨季、トップになれたからこそ、周りからの声や精神的なプレッシャーも感じています。感じていないふりをしていても、どこかでそうしたストレスは持っているので。それとうまく付き合いながら、今シーズンを戦っていけたらと思います」

注目も期待も浴びることを『重圧』と表現しながら、どこか意気揚々。指先と同じように、外崎の瞳はキラリと輝いていた。

文/写真:坂口功将

坂口 功将

スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

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