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PFUブルーキャッツ石川かほく。豊富なアタッカー陣を擁して初の頂点を狙う。SVリーグ 女子チャンピオンシップ
SVリーグコラム by J SPORTS 編集部チャンピオンシップに挑むPFUブルーキャッツ石川かほく
『大同生命SVリーグ 2025-26 女子』は、4月9日(金)からレギュラーシーズン上位8チームによるチャンピオンシップ(プレーオフ)が幕を開けた。
振り返れば今季は勢力図に変化が見られたシーズンでもあった。中でも台風の目となったのは、レギュラーシーズン3位のPFUブルーキャッツ石川かほくと、7位の群馬グリーンウイングス。
大同生命SVリーグ チャンピオンシップ 2025-26 女子
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準々決勝 第1戦 PFUブルーキャッツ石川かほく vs. クインシーズ刈谷(04/11)
4月11日(土)午後0:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
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準々決勝 第2戦 PFUブルーキャッツ石川かほく vs. クインシーズ刈谷(04/12)
4月12日(日)午後0:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
PFUは昨季のレギュラーシーズンが19勝25敗の10位でチャンピオンシップ進出を逃したわけだが、そこから一転、今季は31勝13敗と大きく勝ち越した。なお、群馬にいたっては開幕35連敗を含む、5勝39敗の最下位に終わった昨季から、今季は25勝19敗と大幅ジャンプアップを果たしている。
PFUはこれまで、『黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会』で優勝した実績はあるものの、国内リーグのトップカテゴリーでのタイトルはゼロ。今季はいよいよ頂点獲得をにらむわけだが、その強さを象徴するのが豊富なサイドアタッカー陣である。
バルデス メリーサ(PFUブルーキャッツ石川かほく)
チームのトップスコアラーであるオポジットのバルデス メリーサはキューバをルーツに持ち、320㎝を超える最高到達点から放つスパイクが持ち味。年々、頼もしさを増している。
今季からチームに加入したセッターの松井 珠己も「高いトスはもちろん速いトスも打てますし、器用さもある。毎試合において計算ができる選手で、彼女がいるだけで安心感があります」と称する。
川添美優(PFUブルーキャッツ石川かほく)
メリーサに続いて得点源となるのが入団2季目のアウトサイドヒッター川添 美優で、こちらは昨季のオールスターゲームでMVPに選出された実績がある。
持ち味はスピード感あふれる攻撃で、「今季からより速く、相手のブロックが完成する前にアタックすることを意識してきました」という。『高さのメリーサ』と『速さの川添』が得点を重ね、勝機を手繰り寄せるのだ。
上村杏菜(PFUブルーキャッツ石川かほく)
その川添とエース対角を組むのが上村 杏菜。アンダーエイジカテゴリー日本代表において、国際大会で猛威を振るった強打はSVリーグでも光り、本人も「外国籍選手のブロックが2枚つくケースでも撃ち抜くこと。また、攻撃だけではなく雰囲気を変えて、仲間を鼓舞するのが自分の仕事です」とインパクトプレーヤーとしての役目を胸に留めている。
また、雰囲気や流れを変えるという点では2枚替えで投入される面々も力を発揮しており、学生時代からアタック力に定評があった川﨑 鈴奈は「高い打点からブロックを利用したり、しっかりとコースや空いているスペースへ打てる強みで勝負したい」と意気込む。
大村季色(PFUブルーキャッツ石川かほく)
さらに2024年夏の『V・サマーリーグ女子東部大会』でMVPに輝いた大村 季色はコート上で安定感をもたらすことができる存在だ。
上村も「タイプが異なるアタッカーがいるので、まるで違うチームがたくさんいるみたいです」と表現するほど。そこには当然レギュラー争いの激しさもあり、「ほんとうにえげつないです(笑)」と上村は語る。
その一方で、「ただ、『悔しい』というよりは『助け合っている』という感覚のほうが強いです。私がレシーブで崩れたら、パスが上手な選手が代わりに入ってくれます。自分が試合に出たい気持ちはありますが、常にプレーがうまくいくわけではないですし、対戦相手との相性がありますから」と続けた。
松井珠己(PFUブルーキャッツ石川かほく)
昨季まではどうしてもバルデスに攻撃が偏る傾向が見られたが、それぞれ異なる強みを持ったアタッカー陣が持ち味を発揮できるようになった背景には、やはりセッターの松井の存在がある。
日本代表にも選出され、直近2シーズンは海外リーグで過ごしてきた松井は昨夏にPFUへ合流。しかし、当初はフィットするまでに時間がかかった、と本人は明かす。
「私がこれまでプレーしてきたチームはどちらかといえば攻撃のテンポに関してもチーム全体で型が定まっているタイプでした。ですが、PFUはアタッカー1人1人の力を引き出すために、それぞれのテンポで攻撃を仕掛けていこうというスタイルなんです。
そこでは、それぞれの好みの高さやトスの質を探るのがとても大変で、私も自分の中でリズムが狂っていた時期もありました。周りのことを理解し、私もリズムを取り戻したことでリーグが開幕して2、3ヵ月が経つ頃には、落ち着いてトスワークを繰り出せるようになりました」
時間はかかったが、「アタッカーがよさを発揮できていることが勝利につながっていると感じますし、おそらく相手からすれば戦いにくいでしょうね」と松井。
各々が自身の武器を最大限にぶつけるスタイルが磨かれた結果、PFUはレギュラーシーズンで、全チームから勝ち星を上げることができ、チャンピオンシップへ到達したのである。
「バルデスに頼らないようなトス回しを松井が意識してくれていると思いますし、なおかつ試合の中でも調子の良し悪しや相手のマークを見ながらトスの配分を変えられる松井の良さがアタッカー陣の活躍につながっていると感じます」
そう評価した馬場大拓監督はチャンピオンシップへむけて「優勝を目指しています」と口にしたうえで、『これまでどおり』を強調した。
「目の前の試合を全力で戦ってきたからこそ、レギュラーシーズン3位という結果が出せました。それはチャンピオンシップでも変わらずにいたい。とはいえ私を含めて経験が少ないチームですから、チャンピオンシップ本番でどんな状況になるか想像もできません。そのなかでも『一戦にベストを尽くす』マインドを強く持って臨みたいです」
いざ試合本番で誰がどの組み合わせでコートに立つかは蓋を開けてみないとわからないし、戦況によって変化していくだろう。けれども、それがいかなるかたちであっても、PFUにとってはその瞬間のベストである。
文/写真::坂口功将
J SPORTS 編集部
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