人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

バレーボール コラム 2026年3月26日

アランマーレ山形、シップメイトに後押しされた移転前のラストホームゲーム

SVリーグコラム by 坂口 功将
  • Line

アランマーレ山形を後押しするシップメイト

『大同生命SVリーグ 2025-26 女子』を戦うアランマーレ山形は、3月21日(土)22日(日)に『INPEX酒田アリーナ』(山形)で行われたレギュラーシーズン第20節が今季ラストホームゲームとなった。

もっともチームは来季から本拠地を秋田県秋田市・潟上市へ移転することが決まっており、2015年のクラブ設立から10年来を過ごしてきた山形県酒田市での公式戦はこの2試合がひとまずは最後(※今後はマザータウンとして公式戦の開催も予定されている)。

大同生命SVリーグ 2025-26 女子

PFUブルーキャッツ石川かほくを迎えた週末は、「アランマーレ山形 最後の姿」を見届けようとGAME1、2ともに1,000人近くの観客が駆けつけた。

イタリア語の海=mare(マーレ)を用いたチーム名に関連づけて「シップメイト(Shipmate/船員仲間の意味)」と称されるファンたちが、オレンジ色にスタンドを埋める。

吉村優花(アランマーレ山形)

両日、「GO! BIG ORANGE!」や「アランマーレ」コールがやむことはなかった。その姿に、ゲームキャプテンの吉村 優花は胸がはずんだ。

「シップメイトの方々の『アランマーレ』コールがすごくて、普段以上に前向きな姿勢で自分たちのプレーができました。それは会場に入ったときから感じたことです。とても後押ししてもらえていると感じました」

両日ともストレート負けに終わったものの、GAME1ではサーブを起点としたトータルディフェンスでPFUの攻撃を阻み、競り合いに持ち込むセットも。

声援を送り続けたシップメイト

これにはPFUの馬場大拓監督も「アランマーレに苦しめられた試合でした。相手のブロックディフェンスに対して、こちらの攻撃が封じ込められたこと、なおかつ酒田市での最後のホームゲームということで、チームのマインドはもちろん、多くのファンの方々の圧を非常に感じました」と記者会見で評したほどだった。

大同生命SVリーグ 2025-26 女子

【ハイライト動画】第20節 アランマーレ山形 vs. PFUブルーキャッツ石川かほく(3月21日)

シップメイトがもたらす雰囲気を象徴していた場面の1つが、GAME1の第3セットだった。8-7の場面で得点を確認するために、審判サイドによって試合が一時中断された。

アナウンスが入り会場が静まる中、オレンジ色のスティックバルーンがひとたび打ち鳴らされると、その音は徐々に大きくなり、同時に「アランマーレ」コールが場内に響き渡る。この光景に、在籍は9シーズンを数え、今季限りで現役を引退するリベロの柳沢 紫子は感動を覚えた。

柳沢紫子(アランマーレ山形)

「あの場面はほかの会場だったら、しーんとなっていたかもしれません。ですが、シップメイトの皆さんが声を出して、一生懸命にスティックバルーンを叩いてくださったことが何よりも心強かったです。

あれこそがアレンマーレにしかつくれない、アットホームな雰囲気そのものだと思いますし、ああやって声援を送ろうとしてくださる気持ちが嬉しかったです」

クラブ設立10周年の節目であると同時に、国内リーグ参戦から大同生命SVリーグに至るまでステップアップしていく歴史を刻んできた山形県酒田市でのラストシーズン。

大同生命SVリーグ 2025-26

レギュラーシーズンでは大きく負け越し、厳しい戦いを強いられた。それでも、シップメイトたちの熱のこもった声援は最後まで選手の元へ届けられたのである。ルーキーながら攻守の要を担う吉村は感謝とともに、ホームゲームへの思いをこう語った。

笑顔でプレーしたホームラストゲーム

「私自身はバレーボールを楽しくやれているのですが、ホームだとさらにのびのびとできている感覚があります。アウェーだと『アランマーレ』コールがどうしても少なくなりますし、自分たちからやらなければいけない状況もあります。

ですが、ホームゲームでは多少のミスがあったとしても前向きになれる。バレーボールはいつも楽しいですが、さらに楽しくプレーできる環境が広がっています」

きたる2026-27シーズン、秋田県がホームであっても観客席はオレンジ色に染まり、場内に「アランマーレ」コールが響くだろう。温かいシップメイトたちとともに、新たな航海が始まる。

文/写真:坂口功将

坂口 功将

スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
バレーボールを応援しよう!

バレーボールの放送・配信ページへ