人気ランキング
コラム一覧
重村健太コーチ(ウルフドッグス名古屋)
大同生命SVリーグ 女子のSAGA久光スプリングスは、3月21日(土)22日(日)にレギュラーシーズン第20節のホームゲームを長崎県で開催する。舞台は2024年秋に長崎市で開業した大型複合施設『長崎スタジアムシティ』内に構える『HAPPINESS ARENA』だ。
収容人数6,000人規模でバスケットボールのBリーグ『長崎ヴェルカ』がホームアリーナとして使用するそのアリーナでは、SAGA久光に先んじて2月28日(土)~3月1日(日)に、SVリーグ男子のウルフドッグス名古屋が、レギュラーシーズン第15節のホームゲームを実施していた。
大同生命SVリーグ 2025-26 男子
-
第15節 ウルフドッグス名古屋 vs. VC長野トライデンツ(2/28)
J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中
-
第15節 ウルフドッグス名古屋 vs. VC長野トライデンツ(3/1)
J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中
WD名古屋はその名のとおり、ホームが愛知県であるわけだが、今回はチーム史上初かつ、SVリーグ男子としても初の長崎での公式戦が実現。というのもチームには、キャプテンの山田 脩造が福岡県、今季の2枚看板である宮浦 健人と水町 泰杜が熊本県、さらにリベロの市川 健太が長崎県、と九州出身の選手が多く在籍し、ゆかりのある場所だった。
また、九州を拠点とするSVリーグ男子のチームが存在せず、国内トップカテゴリー男子のリーグ公式戦が開催されるのも久しかった背景から、WD名古屋としては九州における競技の発展とファン拡大を図るねらいがあった。
そうしてVC長野トライデンツを迎えた試合は、GAME1に4,924名、GAME2に4,919名の観客が駆けつけ、国内最高峰のバレーボールを堪能している。その特別な2日間に、地元が長崎県長崎市とまさに『凱旋試合』となった市川は「また、来年も長崎でやってほしい、という気持ちが強くなりました」と語った。
と同時に、九州出身のチームメートらも地元での開催を切望。山田が観客を前に「ぜひ、福岡県で開催してほしい」と挨拶すれば、試合後の記者会見では水町が「次は熊本でやりたい」と思いを口にし、その隣で宮浦が深くうなずく様子も見られた。
大同生命SVリーグ 2025-26 男子
-
第18節 サントリーサンバーズ大阪 vs. ウルフドッグス名古屋(3/21)
3月21日(土)午後0:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信(会員無料)
-
男子 第18節 サントリーサンバーズ大阪 vs. ウルフドッグス名古屋(3/21)
3月21日(土)午後0:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信
そして、もう1人。3月1日の試合前に、長崎への思いを強く抱いてアリーナに立っていたのがWD名古屋の重村健太コーチだった。長崎県佐世保市出身の重村コーチはこの日の朝から長崎の小学生40名を対象にしたバレーボール教室に参加。1時間という限られた中でも熱心に指導にあたった。
「まずは長崎の子どもたちのレベルが高くて感心しました。1時間では足りないくらいです。もっともっと教えたいことがありましたし、指導していて楽しかったです」と、教室後には笑顔で語った重村コーチ。会場となった『HAPPINESS ARENA』に足を運んだのは今回が初めてであり、声をはずませた。
『HAPPINESS ARENA』で行われたバレーボール教室
「前日練習に初めてアリーナに入ったのですが、正直にすごいなぁと。これまでも『エントリオ』(豊田合成記念体育館)や、『IGアリーナ』(愛知)など、かっこいい体育館は体験してきましたが、それが長崎にもあることに驚きつつ、またうれしくも思います。
そこでホームゲームができることに特別な感情が沸きました。もし、自分の現役時代に『HAPPINESS ARENA』があったら?もう、めちゃくちゃプレーしたかったです!!ただ、地元ですし、知り合いもたくさん来ていただけたでしょうから、いつもより緊張したでしょうね(笑)」
重村コーチ自身は県内の佐世保南高校を卒業後、中央大学を経て2009/10シーズンから豊田合成トレフェルサ(現・WD名古屋)でプレーしたのち、2016年に現役を引退。
その後も選手登録をされながら、基本的にはスタッフとしてチームに携わり、現在はセッターコーチという肩書きでベンチに座っている。また、チームが手がける競技普及活動や育成事業も担当しており、今回の長崎でのバレーボール教室にも白羽の矢が立ったというわけだ。
地元への凱旋を果たした重村健太コーチ
「子どもたちにはバレーボールを楽しんでもらうことはもちろん、競技人生における何かしらのきっかけを得る機会になればと思いながら今回は指導しました。やはり僕は長崎出身で、特別な思い出がこの地元にはありますから。
今回参加した子どもたちの中から将来、SVリーグに進んでくれるような選手が出てきてくれることを望んでいますし、たとえ選手でなくてもスタッフや競技運営などバレーボールに携わってくれたらと願っています」
男女ともにSVリーグが開催された長崎県を始め、九州は各県が各カテゴリーで数々の実績を残している、まさに『バレーボール大国』。トップカテゴリーのチームを筆頭に興行や教室といった機会が実現していくことで、この土壌でさらにバレーボールという競技が発展していく。そんな未来が描ける機会だった。
文:坂口功将/写真:WOLFDOGS NAGOYA
坂口 功将
スポーツライター。1988年生まれ、兵庫県西宮市育ち。
「月刊バレーボール」編集部(日本文化出版)で8年間勤めたのち、2023年末に独立。主にバレーボールを取材・執筆し、小学生から大学生、国内外のクラブリーグ、そしてナショナルチームと幅広いカテゴリーを扱う。雑誌、ウェブメディアへの寄稿のほか、バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説も務める。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
J SPORTSで
バレーボールを応援しよう!
