人気ランキング
コラム一覧
Q&Aコラム『まるっとアンサー』
大同生命SVリーグ情報番組『まるっとバレーボール』に出演くださった元日本代表選手の豪華ゲスト陣に、視聴者からの質問に答えていただくコーナー。今回は第6回です。
◆今回の質問:私はサーブもスパイクも、相手コートから来るボールのコースが読めず、ボールをうまく上げることができません。ボールを上げるコツや練習方法を教えてください。(10代高校生・女性)。
J SPORTS オンデマンド番組情報
-
まるっとバレーボール ~大同生命SVリーグ情報番組~ #13
J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中(会員無料)
-
まるっとバレーボール ~大同生命SVリーグ情報番組~ #14
J SPORTSオンデマンドで見逃し配信中(会員無料)
-
まるっとバレーボール ~大同生命SVリーグ情報番組~ #15
2月10日(火)午後10:00 J SPORTSオンデマンドで配信(会員無料)
【福澤達哉さん&大山加奈さんの回答】
・福澤達哉さん:2008年に最年少で北京五輪に出場。ブラジルやフランスなど海外でも活躍
・大山加奈さん:小中高全ての年代で全国制覇を経験。2004年アテネ五輪でも活躍
福澤さん: まず前提として、相手も決めようとして打ってくるので、コースの予測はできないものです。得点するべく、空いているところに打ってくるのでね。プロの選手でも、相手サーブやスパイクが予測の反対側に行って、「あ!」って場面はいくらでもありますよね。
ただ、ボールを上げるということに関しては、まずはボールに向かっていく、逃げないことが大事。練習ではサーブを打ってもらったり、スパイクを打ってもらったりしてボールを綺麗に上げることより、まずはボールに向かっていくことから入ると良いと思います。
レシーブ時のタッチ、目線、ボールとの位置関係などは、回数を重ねると感覚で掴めてくるもの。レシーブも綺麗に手で出さずとも、身体のどこかに当たればボールは上がります。プロでも綺麗に上げるのではなく、身体の面を大きくして、ボールを当てに行くレシーブをすることがあります。
大山さん:もし質問くださった方が、バレーボールを始めたばかりであれば、怖いと思ってしまうかもしれませんが、最初の頃なら特に誰もが感じることだと思います。選手でも怖くなってしまうことはありますからね。
福澤さん:そうだね。やはりボールに向かって上げられたことの喜びを感じていく方が、バレーボールは楽しくなると思うので、ぜひ恐れずに練習を重ねていってください。
ちなみに、世界トップ級のリベロである山本 智大選手(※)は、技術が優れていることは言うまでもないですが、彼がすごいのは恐怖心のスイッチがないかと思うくらい、どんな時もボールに向かっていくところ。それこそがレシーブの基本でもあります。だから僕も子どもたちに教える時は、「引いたら終わりだぞ」とよく言っています。
レシーブを受ける時は、まず相手の身体の向きを見ると良いと思います。基本的にサーブは向いた方向に打ってくることが多いからです。上級者にもなると逆に打つこともありますが、予測が外れても大丈夫。自分でそう判断して行動したことが起点になるので、そこをスタート地点として経験を重ねていきましょう。
バレーボールは1つとして同じシチュエーションはありません。数多く経験することで「このパターンならこっちかもしれない」と予測値もたまっていきます。
大山さん:あとは、自分が予測できていないことでボールが上がらないのか、それとも反応が遅くて上がらないのかを理解しておくことですね。予測は難しいですが、予測と違った時でも反応できれば良いので、レシーブの体勢を見直すのも良いと思います。
構え方は人それぞれ。レシーブ時に低く構えるよう指導されることもありますが、膝を曲げることで動きが遅くなることもあるし、構えの高さも動きやすさも一概には言えません。なので、「自分はこう構えると反応が一番早いな」という自然体の構えを見つけてほしいですね。
【狩野舞子さんの回答】
・狩野舞子さん:イタリアやトルコの2大海外リーグで活躍後、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得
狩野さん:やっぱり経験を重ねていくしかないのかなと思います。ただ、サーブはボールが到達するまでの間に障害物がありません。そのため、よく知られているのは、ボールがネットを超えるまでにその軌道と速さを自分のなかで計測して、どこに落ちるかを予想するという手法です。
もちろん、これも繰り返し受けて経験することで初めてわかってくるものなので、色々な人のサーブを数多く見ることがすごく大事になってきます。
一方、スパイクは、ブロックに阻まれることが前提にあります。そのため、相手の癖やコースなど特徴がでてくるので、予測をする材料は多いでしょう。
試合に活かすには、相手がどんなスパイクが好きなのか、どんなサーブが得意なのかを、あらかじめ知ることや実際に相手をよく見ることですね。サーブでも例えば、こちら側には強く打てるけれど、反対側は球が逃げたり、多少弱くなったり、という人それぞれの傾向が必ずあるものです。そうしたことを1つ1つ経験を重ねて、覚えていくのが一番の近道なのだと思います。
【山本隆弘さんの回答】
・山本隆弘さん:2004年に日本人バレーボール選手として初のプロ契約。08年北京五輪でチームを牽引
山本さん:他の人が答えていないポイントをお伝えしましょう。僕もバレーボールを始めてまだ経験が浅い頃、同じような悩みを持っていました。でも、色々な経験を積んでいって最終的には、『相手の手の動きを見ること』が答えになりました。
もっと言うと、手のひらを見ておくのが一番いい。スパイカーなら、相手を惑わせるために身体の向きとは違う方向にも打ってきます。専門的かもしれませんが、僕は手のひらを観察して、最後にどうボールにヒットさせているかというポイントで見るようにしました。サーブもスパイクも同じです。
例えば、右利きの相手がレフトから打つ時(自分から見ると右サイドからの攻撃時)、ストレートに打とうとすると少し(右手首を内側に捻る動きを見せながら)巻いてくるだろうし、クロス打とうと思ったら外側に捻ります。
こういう手の動きだったらここに来るなと見えてきます。相手が最終的に手にどうヒットしているのかを見る練習をすると、少しずつわかってくると思います。ぜひ試してみてください。
文/構成:松山ようこ
松山 ようこ
翻訳者/ライター/インタビュアー。主にスポーツやエンタメ分野にて実績多数。野球はプロ野球からMLB、他にもマイナースポーツからオリンピック大会まで、国内外の競技場や大会での現地取材を数多く経験するスポーツ好き。アスリートはじめ、一般人から著名人まで幅広くインタビューし、日本語と英語ともに記事やコラムにする。訳書『ピッチングニンジャの投手論』『ベイダータイム』。 ※『ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Aces』 ※『VADER TIME ベイダータイム: 皇帝戦士の真実 』
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
J SPORTSで
バレーボールを応援しよう!
