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バレーボール コラム 2026年1月2日

【大同生命SVリーグ】Q&Aコラム:ケガと予防法について教えてください

まるっとアンサー by 松山 ようこ
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Q&Aコラム『まるっとアンサー』

大同生命SVリーグ情報番組『まるっとバレーボール』に出演くださった元日本代表選手の豪華ゲスト陣に、視聴者からの質問に答えていただくコーナー。今回は第4回です。

◆今回の質問:先日、着地時に他の選手の足を踏んでしまい、捻挫してしまいました。現在は療養中です。みなさんが、現役時代に最も悩まされたケガは何ですか?また、ケガの予防のために、「こうしておけば良かった」「これをやっておいて良かった」ということがあれば教えてください。

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【大山加奈さん&福澤達哉さんの回答】

・大山加奈さん:小中高全ての年代で全国制覇を経験。2004年アテネ五輪でも活躍
・福澤達哉さん:2008年に最年少で北京五輪に出場。ブラジルやフランスなど海外でも活躍

大山さん:私が一番悩まされたのは腰で、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と椎間板ヘルニアですね。「こうしておけば良かった」ことは、身体が出来上がっていない状態で無理をしなければ良かったということです。

もう1つは、痛い時はしっかり休むということ。当時は、「試合で勝つこと」を最も大事にしていたのですが、それよりも「健康であること」を優先する意識を持てていたらと思います。

最近知ったのですが、女性の場合は月経周期にともなうホルモン変化で、靭帯や関節の緊張がゆるみやすくなる時期があるんですね。当然、その時期はケガも起きやすい。例えば膝の前十字靭帯損傷が起きているというデータも多く報告されています。そうした正しい知識と自分の月経時の好不調の波を知ることも大切と思います。

当時、休む概念はなかったですけど、そもそも休む判断も難しい。痛みがあるのは身体からのSOSでもありますが、どんな状況でも試合に出るのが当たり前でしたから。

福澤さん:日本では、がんばることが美徳とされ、「その日にがんばること=アピールになる」という考え方がありました。僕が海外で監督から言われたのは「明日のパフォーマンスを上げるため、今日休む」。大きな違いを感じました。

幸い、僕は大きなケガをしていません。1年ずっと酷い捻挫に苛まれたり、慢性的に膝を休ませないといけない状況はありましたが、予防やケアのためのトレーニングを徹底していたのが良かったと思います。

もちろん、大きなケガであれば完全な休養が必要ですが、基本は自分の身体と向き合ってケアしていくことが大事になります。どこが痛くて、それを補助するにはどうすれば良いかを探っていく。

痛みは出るものですが、その時に「この痛みならこれをやればいい」という方法が見つかります。トレーナーから指示されるものもありますが、個人差があって合わないこともあるので、自分で探っていくことになるんです。

例えば、僕や清水(邦広)みたいなタイプは、筋肉で固めたほうが良い部分が多い。休むと逆に緩んで痛みが強く出るんです。こんな風に、ケアの方法は人によって色々なパターンがあるので、自分の身体をよく知ることが大事になります。

そうしたことを踏まえた上で、休むか休まないかを判断する。ただ、休む判断はなかなか自分ではできない。トレーナーはじめ周りの人とも相談して、客観的情報を集めるのが必須だと思います。

まるっとアンサー質問募集

【山本隆弘さん&狩野舞子さんの回答】

・山本隆弘さん:2004年に日本人バレーボール選手として初のプロ契約。08年北京五輪でチームを牽引
・狩野舞子さん:イタリアやトルコの2大海外リーグで活躍後、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得

山本さん:僕の一番のケガは肩ですね。今も検査したら、すぐ手術してくださいと言われるくらいボロボロです。腱板部分断裂、二頭筋腱脱臼、滑液包破裂……全部合わせたら7つぐらい症状があって、この肩だと手術して現役復帰した人はまだいないそうです。

どこからがケガという扱いになるかですが、正直、指なら骨折や脱臼をしても休むことはありませんでした。捻挫の場合は、癖になったらケガという扱いになりますが。ただ、初めて捻挫した人は絶対にちゃんと治した方がいいです。

狩野さん:私はアキレス腱、腰、膝などで6回ぐらい手術していますが、「もっと念入りにケアしておけば良かった」とか、「ストレッチであれをやってなかった」があると後悔に繋がると思います。万全を期してのケガなら、事故だったぐらいの気持ちで受け容れられますから。

そうならないよう私は今も必ず、日頃のトレーニングに加えて、運動前のストレッチやアップ、運動後のケアをしています。皆さん、アフターケアをおざなりにしがちですが、最低でもストレッチは絶対にしてほしいし、痛いところがあればアイシングもした方が良いです。その後に影響が出てきてしまうので。

アフターケアは本当に重要なので、選手の中には1時間以上かけて行っている人もいます。身体は内部で繋がっているので、一部が良くても他の部分が庇うような負担が出てきてしまう。全体的なケアという視点も大切になると思います。

山本さん:そうだね。よく運動会でお父さんやお母さんが、いきなり走ってアキレス腱を切っちゃうとかのケガをするけれど、あれはまさにそう。普段のトレーニングや動く前のストレッチをしないで急に運動するからなんだよね。

身体が万全でないと、ケガをしやすいので普段からのトレーニングとケアをすることが、ケガ予防には大切です。

松山ようこ

松山 ようこ

翻訳者/ライター/インタビュアー。主にスポーツやエンタメ分野にて実績多数。野球はプロ野球からMLB、他にもマイナースポーツからオリンピック大会まで、国内外の競技場や大会での現地取材を数多く経験するスポーツ好き。アスリートはじめ、一般人から著名人まで幅広くインタビューし、日本語と英語ともに記事やコラムにする。訳書『ピッチングニンジャの投手論』『ベイダータイム』。 ※『ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Aces』 ※『VADER TIME ベイダータイム: 皇帝戦士の真実

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