サントリーサンバーズ大阪、大阪ダービーを連勝し単独首位に浮上。SVリーグ 男子第8節の結果

単独首位に浮上したサントリーサンバーズ大阪

『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』は、天皇杯開催による中断を経て、年の瀬の週末、12月27日（土）28日（日）に第8節の全5カードが行われ、遂にこれまで一貫して並走してきた上位2チームの関係に変化が生じた。

第8節の先陣を切る形で行われた上位2チームの直接対決となる、注目の大阪ダービー。GAME1では天皇杯で準々決勝敗退を喫した、ホームのサントリーサンバーズ大阪が第1セットを25-23で競り勝って先手を取ると、その後も、この試合では合計14ブロックポイントを挙げたネット際の勝負強さを武器に、第2セットも25-21で連取。

一方、大阪ブルテオンはデュースにもつれ込んだ第3セットを、26-24で奪って一矢報いるも、ホームチームに傾いた流れを引き戻すには至らず、第4セットはサントリーが25-19で奪ってライバル対決初戦に終止符を打った。

すると、翌日のGAME2はさらに一方的な展開となり、日本時間の22日にブラジルで世界クラブ選手権決勝をプレーした大阪Ｂは、日程的なディスアドバンテージを覆すことができず、最初の2セットを大差で落とす苦しい状況に。

第3セットこそ、デュースにもつれ込む接戦となるも、結局サントリーがこのセットを29-27で奪取し、ストレートの快勝による大阪ダービー2連勝で単独首位浮上に成功した。

3位で大阪勢を追うジェイテクトSTINGS愛知は、ホーム『岡崎中央総合公園総合体育館』で、広島サンダーズと対戦。

GAME1ではトリー・デファルコとステファン・ボワイエにボールを集めたSTINGS愛知が、攻守で相手を圧倒。58.8％と高いアタック決定率をマークしつつ、相手の決定率43.2％に抑える見事な試合運びを見せたホームチームがストレートの快勝で、準決勝敗退となった天皇杯からのバウンスバックを果たした。

しかし、翌日のGAME2では、的確な修正を施した広島THが、ソリッドなブロック＆ディフェンスで相手の攻撃を封じて主導権を握り、セットカウント3-0の圧勝で2025年のラストゲームを締め括った。

天皇杯では全試合ストレート勝利での優勝という快挙を達成したウルフドッグス名古屋は、本拠地『エントリオ』で、浮上のきっかけを掴めずにいる日本製鉄堺ブレイザーズと対戦。

GAME1の序盤は日鉄堺BZが善戦するなか、一進一退の攻防が繰り広げられ、第1セットはデュースにもつれ込む展開に。ここでWD名古屋が勝負強さを発揮し、29-27で1セットを先取すると、その後はホームチームが試合の主導権を手放すことなく続く2セットも連取。天皇杯覇者のWD名古屋が、地元での凱旋試合をストレートの快勝で飾った。

すると、翌日のGAME2ではホームチームがさらに精度の高いプレーを展開。WD名古屋は、この試合両チームを通じて最多の15得点を挙げたエースの宮浦 健人が、73.7％と別格のアタック決定率をマークするなか、この日もストレートの圧勝で11勝5敗とし、愛知のライバルのSTINGS愛知と同率の4位としての年越しとなった。

天皇杯では準優勝と大躍進を果たしたヴォレアス北海道は、ホームの『北海きたえーる』で東レアローズ静岡と対戦。

GAME1は、このところの躍進の原動力となっているサーブを武器に戦うヴォレアスを相手に、粘り強いブロック＆ディフェンスで対抗した東レ静岡が、勝負どころで流れを引き寄せ、フルセットマッチの熱戦を制した。

翌日のGAME2は、連日のフルセットマッチとなるなか、うち3セットがデュース決着と、北国をさらにヒートアップさせる名勝負に。結局、最後はこの試合8本のサービスエースを決めたヴォレアスが第5セットを21-19で奪取し、激闘に終止符を打った。

天皇杯では準決勝敗退となった東京グレートベアーズは、VC長野トライデンツと対戦したアウェイゲームで連勝し、バウンスバックに成功。東京GBは今季成績を7勝7敗とし、5位に順位を上げて新年を迎えることとなった。

【SVリーグ 男子第8節の試合結果】

◆12月27日（土）

◯サントリーサンバーズ大阪　3-1　大阪ブルテオン●
●VC長野トライデンツ　1-3　東京グレートベアーズ◯
◯ジェイテクトSTINGS愛知　3-0　広島サンダーズ●
◯ウルフドッグス名古屋　3-0　日本製鉄堺ブレイザーズ●
●ヴォレアス北海道　2-3　東レアローズ静岡◯

◆12月28日（日）

●VC長野トライデンツ　1-3　東京グレートベアーズ◯
◯サントリーサンバーズ大阪　3-0　大阪ブルテオン●
◯ウルフドッグス名古屋　3-0　日本製鉄堺ブレイザーズ●
●ジェイテクトSTINGS愛知　0-3　広島サンダーズ◯
◯ヴォレアス北海道　3-2　東レアローズ静岡●

◆順位表　※第8節終了時点

1位　サントリー：15勝1敗
2位　大阪Ｂ：13勝3敗
3位　STINGS愛知：11勝5敗
4位　WD名古屋：11勝5敗
5位　東京GB：7勝7敗
6位　広島TH：7勝9敗

7位　ヴォレアス：5勝11敗
8位　東レ静岡：3勝11敗
9位　VC長野：3勝13敗
10位 日鉄堺BZ：3勝13敗