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バレーボール コラム 2025年12月25日

SVリーグ再開はいきなりの首位攻防戦。サントリーサンバーズ大阪vs.大阪ブルテオン。男子第8節のみどころ

SVリーグコラム by J SPORTS 編集部
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サントリーサンバーズ大阪 vs. 大阪ブルテオン

SV『大同生命SVリーグ 2025-26 男子』は、天皇杯開催による2週間の中断を経て、この週末からいよいよリーグ戦が再開。12月27日(土)と28日(日)に、第8節の全5カードが開催される。

今週末、リーグ戦は先陣を切って行われる首位決戦の大阪ダービーで、高らかに再開の鐘が鳴らされる。戦いの舞台は『おおきにアリーナ舞洲』で、首位のサントリーサンバーズ大阪が、同率ながら2位の大阪ブルテオンをホームに迎える形となる。

大同生命SVリーグ 2025-26 男子

再開を迎えるにあたり、この大阪の2強が過ごした約3週に及ぶ中断期間は対照的だった。サントリーは優勝候補の大本命として連覇を期して臨んだ天皇杯で、まさかの準々決勝敗退。

一方、大阪Bは天皇杯を辞退して臨んだ世界クラブ選手権で、日本勢初となる準優勝の快挙を達成。大阪Bにとって、この大阪ライバル対決は凱旋試合とも言える位置付けになったのに対し、サントリーにとってはバウンスバックを期す戦いとなった。

勝敗のポイントは、メンタルの充実感とフィジカルのバランス。何しろ、日本時間の22日にブラジルで世界クラブ選手権決勝をプレーした大阪Bは、遠征からほとんど間を置かずに国内での大一番を迎えることとなった。

対して、天皇杯で予想外の早期敗退を喫したサントリーは、2週間の準備期間を経て首位攻防戦に臨むこととなったのである。この差が勝敗にどう作用するかは、非常に興味深いところだ。

4年ぶり3度目の優勝を果たした天皇杯では、決勝まで全試合ストレート勝利と別格の強さを見せつけたウルフドッグス名古屋。今週末はホームの『エントリオ』で、3勝11敗と苦戦の続く日本製鉄堺ブレイザーズと対戦する。

大同生命SVリーグ 2025-26 男子

この両者は天皇杯の準々決勝で対戦し、WD名古屋が快勝。天皇杯王者は、エース宮浦 健人を筆頭した自慢のアタッカー陣による攻撃力と、深津 英臣のトスワークが抜群の冴えを見せており、今週末のホームゲームでは、再開するリーグ戦で今後、大阪勢の間に割って入る存在としてのパフォーマンスを見せられるかに注目が集まる。

今後、リーグ戦中盤で台風の目となりそうなのがヴォレアス北海道だ。昨季は最下位に沈んだヴォレアスだったが、今年の天皇杯では、準々決勝でディフェンディングチャンピオンのサントリーをセットカウント3-1で撃破。

すると、準決勝では東京グレートベアーズを相手に2セットダウンから、3セット連取の逆転勝利で決勝に進出。残念ながら決勝ではWD名古屋に敗れるも、チーム史上初の同大会準優勝と大躍進を果たした。

リーグ戦では目下4勝10敗の7位ながら、前節は連勝を飾ったほか、前々節ではWD名古屋に連敗するも、2試合連続フルセットマッチの熱戦を演じるなど、ブレークスルーの予感を漂わせている。そんな今季のヴォレアスは、サーブを大きな武器としており、サーブ効果率のチームスタッツでも現在2位につけている。

一方、第8節で対戦する東レアローズ静岡は、サーブレシーブのチームスタッツで目下6位と、必ずしも高い数字をマークしているわけではないだけに、サーブを巡る攻防でヴォレアスが主導権を握ることができるかどうかが、このマッチアップ最大のみどころとなるだろう。

リーグ3位で第8節を迎えるジェイテクトSTINGS愛知は、ホームの『岡崎中央総合公園総合体育館」で、6勝8敗で5位につける広島サンダーズと対戦する。

大阪勢を追う第2集団の旗手としてリーグ戦再開に臨むSTINGS愛知は、天皇杯準決勝で地元ライバルのWD名古屋に敗れたものの、リーグ戦では前節、そのWD名古屋に連勝しており、チームはかなり良好な状態にある。

STINGS愛知はトリー・デファルコに、ステファン・ボワイエと、リーグ屈指の得点力を誇るアタッカーを擁しているが、広島THには三輪 大将西本 圭吾、そしてフェリペ・モレイラ・ロケと、ブロック力の高い選手が揃っているだけに、このマッチアップは、迫力のあるネット際の攻防が期待できそうだ。

上記以外では、『エア・ウォーターアリーナ松本』で、7連敗からの脱出を目指すVC長野トライデンツと、連勝での勝率5割復帰を目指す東京GBが対戦する。

大同生命SVリーグ 2025-26

◆順位表 ※第7節終了時点

1位 サントリー:13勝1敗
2位 大阪B:13勝1敗
3位 STINGS愛知:10勝4敗
4位 WD名古屋:9勝5敗
5位 広島TH:6勝8敗
6位 東京GB:5勝7敗

7位 ヴォレアス:4勝10敗
8位 VC長野:3勝11敗
9位 日鉄堺BZ:3勝11敗
10位 東レ静岡:2勝10敗

J SPORTS編集部

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